中学生になった子どもと親は一緒に勉強するべきなのか?どれくらい関わるのがいいのか?というのは、気になる問題ではないでしょうか?
中学生にもなって親が関わるのはよくないかしら・・・とか中学生になったんだから自分でできないといけない!という思いもありますね。中学生と親が一緒に勉強するのはいいのか?悪いのか?についてお伝えいたします。
こんにちは!たこあんどわさびです。
中学生と親が一緒に勉強することは、いい場合も悪い場合もあるけれど、いいことのほうが多いと思っています。中学生と親が一緒に勉強すると言っても、同じ問題を机を並べてする必要があるわけではなく、どうやったら中学生が勉強にストレスなく取り組むことができるかを考えてあげることではないでしょうか?
- 中学生はとても成長が早い時期だ
- 時期に合わせた対応が必要
- 中学生が勉強しないときの様子を観察しよう
- 中学生と親が一緒に勉強するメリット
- 中学生と親が一緒に勉強するときにサポートできると良いこと
- 中学生と親が一緒に勉強するときに注意する点
- 中学生はきちんと支えてあげればいつの間にか自立していく!
中学生はとても成長が早い時期だ
中学校の入学式で、校長先生が「中学校は子どもで入学して、大人で卒業していく場所です。」と言っていました。それだけ中学生の成長は目覚しいということです。子どもから大人へ考え方や行動が変化していく大切な時期を親としてどのようにサポートしていけるのか?ということを常に考えていけるといいですね。
中学1年生
小学生から中学生になりたての1年生はまだまだ制服に着られているような初々しさがあり、子ども時代を引きずっています。小学校時代は宿題をしていって、時々テストがあって、よく分からない通知表をもらっていたのに、突然、学年で何番です!という結果がでたり、高校入試に内申点が必要だ!と言われたり。面食らってしまっても仕方がないですよね。
勉強だってそんなにしてきていない子がほとんどではないでしょうか。それなのに中学生になって突然勉強しろ!と言われてもどうやって勉強したらいいのか分からないのが実際でしょう。
中学2年生
中学1年生の経験でだいぶんいろんなことが分かってきます。でも、受験ははるか先だし、定期テストにも慣れてきて中だるみの時期ですね。この時期にはなぜ勉強しなければいけないのか?を考え始める子もいるかもしれません。心も体も成長しているけれど、まだまだ子どもの部分も残っていて衝突やトラブルが起きることも多いでしょう。
中学3年生
体もかなり成長し、考え方も大人になってくる時期です。受験についても自分でいろいろな判断をして自分で決めることができるようになってくるでしょう。それは親の希望とは違うかもしれません。それだけ、自分で判断できる大人に近づいているということですね。子どもによっては真剣に受験勉強に取り組むことができるようになってきます。
時期に合わせた対応が必要
中学生の時期には子どもは大きく成長していきます。しかし、親はいまだに子どもの赤ちゃん時代をひきずっているような状態だったりします。親は意識して対応を変えていく必要があるでしょう。
任せるところと手助けするところを判断して、困ったときには適切なアドバイスをしてあげられるのが理想です。
例えば、「勉強する」ということは子どもがその必要があると思って取り組まない限り、親が強制して勉強させてもあまりよいことはありません。このことに関して親にできる手助けは、子どもが勉強にやる気を出すまで、環境を整えて見守るくらいです。
中学生が勉強しないときの様子を観察しよう
中学生が家で勉強していないと「勉強しなさい!」を言ってしまいたくなる親心ですが、言ってしまっていいことはないでしょう。勉強をしていないと言ってもいろいろなパターンがあると思います。
学校や塾では勉強していて家では息抜きをしている子
この場合には、家で息抜きしているだけです。学校でも塾でも勉強しているのですから、家での息抜きは大目にみましょう。常に全力では走れません。そして、この場合にはある程度の成績はとれているはずです。
あと少し努力すれば、1桁の成績になるのに・・とか、あと少し努力すれば偏差値が1上がるのにとか、親はあと少しの努力を求めがちですが、あまり求めすぎるとどんなに頑張っても認めてもらえない・・・という気持ちになり、自己肯定感が低くなってしまいます。こうなってしまうとせっかく努力ができる子なのにだんだんと勉強から離れていってしまうかもしれません。
頑張っていることを認めて、努力をねぎらってあげましょう。
学校でも塾でも家でも全く勉強している様子がない子
全く勉強しない子・・・もし集団指導塾に行っているようならば、塾はやめてしまってもいいでしょう。学校でも、塾でも、よく分からない勉強を念仏のように聞いている可能性が高いです。まずは、時間を確保して、余裕をもって、勉強の第1歩を踏み出す手伝いをしてあげましょう。
1日分の無理のない勉強計画を立てたり、英単語をどのようにして覚えたらいいのか?など基本的なところから教えてあげましょう。
親では難しいと思う場合には家庭教師がいいかもしれません。まずは励まされながら、家で勉強するという経験を積み重ねるといいでしょう。
こちらの記事を参考にしてみてください。
また、どんな参考書がいいのか?どこから分からなくなっているのか?というのが分からない場合には無学年制の通信教材「すらら」をおすすめします。勉強を全くしない子は、基礎もちんぷんかんぷんになっています。まずは、基礎をきちんと理解していくことで、少しずつ知識を身につけていくことができるでしょう。
小学生のときには分からなかった基礎の問題が中学生であれば簡単に理解できるようになっています。基礎から積み上げていくことで少しずつできるようになっていきます。スモールステップを大切に、今の問題ができないなら過去に戻ることを躊躇してはいけません。
その点で「すらら」はかなり優秀です。どの時点にでも立ち返ることができるので、その子にあった参考書はどれだろうか?と考えたり、選んだり、購入したりする手間をなくすことができます。また、通信教育ですが、現役の塾講師の方【すららコーチ】とし学習計画を立ててくれたり、勉強の悩み相談にのってくれるので、相談しながら勉強をすすめていくことができます。
すららについて詳しくはこちらの記事を参考にしてください。
やる気はあるけど勉強が空回りしている子
やる気はあるけれど、一向に成果がでない・・・という場合には勉強の仕方が分かっていないという場合があるのではないでしょうか。勉強の仕方が分からないから、なんとなく単語を覚えてみたり、なんとなくワークをといてみたり、なんとなく勉強してみたけど、テストを受けたら全くできていないということになります。
やる気があるならそれを正しく導いてあげることができれば成績はぐんとあがるはずです。
この場合には集団指導塾よりも、個別指導塾や家庭教師の方が成績は上がりやすいかもしれません。丁寧に勉強の仕方から教えてもらえるといいですね。家庭教師なら、どういうことをしてほしいのかきちんと伝えられるといいですね。
近所の家庭教師センターを検索するなら、ウェルカム家庭教師ナビで資料請求してみてくださいね。いろいろと比較してから決めましょう!
中学生と親が一緒に勉強するメリット
中学生と親が一緒に勉強するメリットは、まだ子どもが残る中学生にとって親が心の基地局となることです。
勉強に挑戦していると、面倒くさいことや分からないことを乗り越えていかないといけません。だから、中学生がくじけそうになるときに、ちょっとだけ手助けをしてあげて、少しだけ楽に面倒くさいことや分からないことを乗り越えて行けるように一緒にいるのです。
中学生と親が一緒に勉強するときにサポートできると良いこと
中学生と親が一緒に勉強するときにサポートできると良いことはたくさんあります。そして、これをするときに大切なことは一緒に頑張っているという気持ちです。教えてやっている、とか手伝ってやっているというような上からの態度が見えると中学生の態度は硬化します。
テスト範囲を確認して勉強の計画をたてる
特に中学1年生でははじめての定期テストです。どのように対策したらいいのかも分かりませんし、範囲を確認しておくことが大切であることも知らないかもしれません。
まずは一緒に範囲を確認して、付箋で分かるようにしたり、ワークの範囲を勉強用にコピーしたり、テストまでにどのように勉強していくのかを一緒に計画しましょう。
定期テストの勉強法はこちらを参考にしてください。
勉強の計画がきちんとすすんでいるのかを確認する
そして、実際に計画通りに勉強が進んでいるのかを確認しましょう。時々、「頑張ってるかな?」という感じで尋ねるといいでしょう。
この場合にも、「どうしてできていないの!」とは言わないようにしましょう。できていなければどうしたらできるようになるのかを一緒に考えることが大切です。
そして、できていることを認めてあげることです。「ここまでは頑張ったね。」「あと少しね!ここまではよく頑張っているよ。」と口に出して認めてあげましょう。
丸つけをする
解いた問題の丸つけをしてあげましょう。本当は自分でするほうが力になります。でも、最初は面倒くさいのです。だから、勉強のしはじめには丸つけをしてあげましょう。
何度も丸つけをしているうちに、自分でしたほうが力になるということにきっと気づくはずです。それまでは何も言わずに丸つけをしてあげましょう。
分からない問題を一緒に解く
分からない問題を一緒に解きます。一緒に考えて、解決方法を見つけましょう。どうしても分からなければ、「学校の先生に聞いてみよう。」とか「塾の先生に教えてもらっておいで。」など具体的な解決策を示してあげましょう。最初から、学校や塾の先生に丸投げするのではなく、一緒に考えてあげることで親への信頼度が上がります。
問題を出してあげる・問題をだしてもらう
子どもが希望すれば、教科書から問題を出してあげるのもいいですね。無理やりではなくあくまで子どもが必要だといった場合に限りましょう。クイズ形式で問題が出されるとちょっと楽しくなってくることもあるでしょう。
息抜きをしているような時間に問題を出してあげられるといいですね。口頭でのやり取りはどうしても時間がかかってしまうので、基本的には机上での学習のほうが効率がいいからです。
また、逆に問題を出してもらうのも子どもにとってはいい勉強になります。どこを問題として出そうか?と考えることで、出題者の立場に立ちます。教科書から問題を出す場合には、教科書を読みながら考えますので、問題を出してあげるよりも問題を出してもらうほうが勉強になるでしょう。
この時親は答えられる問題は答えるし、答えられない問題があるとそれはそれで子どもはなぜか喜びますので、「分かんないわ~難しい問題やってるね!」と少しだけ持ち上げてあげるとやる気につながります。
自分の勉強に取り組む
中学生の勉強をするのではなく、親は親で今必要な勉強をしている姿を中学生に見せることで、勉強する姿勢が伝わります。親が一生懸命勉強している姿を見ていると、自分も頑張ろうかなぁと思えるものです。
中学生の勉強を一緒に頑張るというのとは少し違いますが、親が頑張っている姿が子どものやる気を引き出すことがあります。
中学生と親が一緒に勉強するときに注意する点
せっかく、一緒に勉強していてもやり方を間違えると意味がないだけでなく、勉強のやる気をそいでしまうことがあります。中学生と親が一緒に勉強しているときには注意する点があります。
言葉に気をつける
「こんな問題がどうして分からないの?」とか「バカね。」などの言葉には気をつけましょう。子どもを相手にしているとどうしても言いたくなるかもしれませんが、職場の同僚には絶対に言わないような言葉は使わないようにしましょう。「ホント分かってないね!」のような言葉が子どものやる気を引き出すことはありません。
それに代わって「この問題ここまではできてるよ!」とか「この前はできてなかった問題が今日はできているよ!」とかできるようになったことをたくさん認めてあげましょう。
真剣に向きあう
勉強に付き合うのは親にとってはわりと面倒くさいことです。でも、真剣に相手をしましょう。何かをしながらのながら手伝いでは、子どもは不満ですし、自分もながら勉強でいいかと思ってしまいます。親が真剣に向き合っていれば、子どもにそれが伝わります。
干渉し過ぎない
手伝ってほしいことだけを手伝ってあげましょう。あまり多くのことに干渉しないことも大切です。
ちょっとした息抜きをしていれば「またさぼってる!」とかノートを見れば「もっと字をきれいに書きなさい!」とか教科書を音読すれば「もっとスラスラ読みなさい!」なんて言われるとやる気メーターはゼロになってしまいます。どうしてもこういう言葉を言ってしまうなら、勉強は塾や家庭教師に任せてしまって一緒に勉強しないほうが子どもにとってはプラスとなるでしょう。
そして、塾や家庭教師に任せた勉強をちゃんとしていれば「よく頑張っているね!」「まだ勉強しているなんてすごいね!」「宿題もう終わってるんだね!」とやったことを認める声かけをしてあげられれば、子どものやる気が育っていきます。
中学生はきちんと支えてあげればいつの間にか自立していく!
中学生と親が一緒に勉強するとき、そのやり方を間違わなければ、中学生の学力を伸ばしていくことができます。一生懸命サポートしていくうちに、中学生はすごい勢いで成長し、いつの間にか何もしなくても自立して学習できるようになっているかもしれません。
何も分からないときをきちんと支えてあげることで安心して学習に向かうことができ、ひとつひとつ勉強の仕方を学んでいくうちに自分でできるようになります。最初にきちんと支えてあげることが、結局早い自立につながっていくでしょう。
面倒くさいけどやってあげたほうが子どもの力になるな!と思うことと、放っておいたほうが楽だなぁの2つの選択肢があれば、ぜひ、面倒くさいほうを選択しましょう。手をかけていくほうが、結局は子どもの自立は早くなり、「楽になったなぁ」が早く訪れるはずです。
支えてあげることができていなかったと思う場合、「何か手伝えることはない?」と一緒に勉強をするところから始めてみてください。すぐに効果がでるわけではありませんが、親が一生懸命なことが伝われば、きっと子どもは変わります。
でも、もし、一緒に勉強すると怒ってばかりになってしまう・・・というのであれば、一緒に勉強するのは避けたほうがいいかもしれません。勉強のサポートはプロに任せて、何に今取り組んでいるのか?の話を聞いたり、今日できた成果の報告を受けたりするほうがいいですね。一緒に勉強するのが悪い場合もあるということを知って、怒らなくてもいい方法を模索するほうがいいこともあります。
認める言葉、ほめる言葉、自己肯定感を高める言葉が中学生のやる気を育んでいきます。親はやる気を育てながら、楽しく中学生と一緒に勉強してみましょう。
では!最後まで読んでいただきありがとうございます。