小学生の勉強時間の平均は1時間程度だそうです。それが長いのか?短いのか?は意見が分かれるところではないでしょうか。
こんにちは!たこあんどわさびです。
小学生は中学受験をするのでない限り、そんなに長時間勉強する必要はないと思っています。教科書を理解する力を身につける継続した家庭学習をすることができればいいのではないでしょうか。小学生の勉強時間の平均と親が勉強時間を減らすためにできること、次女の勉強内容とその時間についてお伝えいたします。
- 小学生の勉強時間の平均は?
- 小学生の勉強時間の目安は?
- 小学生の勉強の目標は何?
- 小学生にとって家庭学習以上に大切なことは?
- 小学生の勉強時間を減らすために親ができること
- 実録!小学6年生次女の勉強時間は?
- 小学生は勉強習慣を身につけよう!
ひゃーみんないっぱい勉強してるね!!
勉強時間よりも勉強内容を重視しましょう。勉強内容が同じならすばやく終わらすことも大切ですよ!
小学生の勉強時間の平均は?
みんなどれくらい勉強しているのかな?と気になることありますよね。勉強時間をみんなに尋ねることはあまりありませんから、気になるのは仕方ありません。
ベネッセの2013年の調査では、小学生の勉強時間(塾の時間は除く)の平均は67分(うち宿題39分)だそうです。各学年の平均勉強時間は次の通りです。
- 1年生 56分
- 2年生 56分
- 3年生 66分
- 4年生 71分
- 5年生 76分
- 6年生 76分
平均ですから、ほとんどしていない・・・15分程度・・・という勉強時間の人から2時間している!3時間以上している!という人までさまざまです。2時間以上勉強している!という人の割合は20%程度でした。2時間以上も勉強している小学生がそんなにたくさんいるんだ!とちょっとした衝撃を受けました。
平均勉強時間くらいはできている!という場合でも、2時間、3時間もしている人がいるなら、もっと勉強しないといけないのかな・・・と思ってしまうかもしれませんね。
小学生の勉強時間の目安は?
小学生の勉強時間の目安はどれくらいなのか?というのも気になるところです。よく言われるのは、学年×10分とか、学年×15分などでしょうか。学年が上がるにつれどんどん勉強時間が増えていくといい!ということですが、実際は小学1年生の56分から、小学6年生の76分と20分しか平均時間は変わっていません。
学年が上がるごとに宿題にかかる時間は増えていくように感じていますので、その時間が家庭での勉強時間に反映されているだけ?と考えると、宿題以外の家庭勉強時間は小学校1年生から小学校6年生まであまり変わっていないのではないでしょうか。
小学生の勉強の目標は何?
さて、勉強時間について考えてきましたが、小学生が勉強する目標は何でしょうか。
中学受験で合格すること?中学生になっても困らない基礎力を身につけること?教科書を理解すること?家庭学習の習慣を身につけること?ご家庭によってさまざまな目標があると思います。
例えば、中学受験で合格することが目標であれば、やはり勉強時間は長くなってしまいます。合格できる力を身につけるには、繰り返し問題を解いたり、解き方を身につけていく必要があります。
しかし、中学受験をするのは全国的には10%程度だそうです。残り90%の人は中学受験で合格できるほどの学力を小学生のうちに身につける必要はないですよね。
小学生のうちに、中学生の勉強を理解したり、ましてや高校生の勉強を理解することはとても難しいです。しかし、たった数年でも成長することで、それらの勉強をはるかに簡単に身につけていくことができるようになります。
小学生のうちに長時間無理して勉強して多少の知識をつけるよりも、成長を待ったほうが、本人にはストレスなく学べることも多いでしょう。
小学生のうちは、学校の教科書をきちんと理解できる力と家庭学習の習慣を身につけることができればいいのではないでしょうか。
小学生にとって家庭学習以上に大切なことは?
【小学生の時にしか学べないこと】を優先しましょう!
小学生にとっては、長時間だらだらと勉強することよりも、小学生だからこそできることを学んでおくことが大切です。
学校の授業を聞いて理解する力
家庭学習ができることは中学生、高校生になった時に成績を伸ばしていく力の一助となります。しかし、それよりももっと大切なのは、家庭学習の時間よりもはるかに多い学校での授業時間です。
小学生のうちは、学校の授業をきちんと聞いていればほとんどのことが理解できるくらいの進度です。
学校の授業を全く理解できていないようであれば、授業中の態度や聞いて理解する力があるかどうかを確認したほうがいいかもしれません。場合によっては、その背景に学習障害などが隠れていることもあります。早めに分かることで対策をとることもできます。
学習障害についてはこちらを参考にしてください。
授業時間が有効に過ごせていないようであれば、中学生、高校生とさらに早く難しくなっていく授業時間が無為に過ぎてしまう可能性が高くなります。
学校の授業を聞いて理解する力、授業を集中して聞く力を身につけることが、今後の成績アップには欠かせません。
遊びで身につくコミュニケーション力や社会性
小学生にとって遊ぶことはとても大切で、さほど相手に気を遣わず自分中心同士で遊んでいられる時期は子どものときだけです。遊んでいるときに身につけるコミュニケーション力や社会性は、大人になっても役立つ大切な力です。勉強は成長してからいくらでも取り返すことができますが、遊びの時間を取り返すことは難しいでしょう。
どんなに勉強ができても、コミュニケーションがうまく取れない、社会性が身についていないとなると、集団生活の中ではとても生きづらいかもしれません。逆に、勉強があまりできなくても、コミュニケーション力や社会性があれば、生きていくことは簡単になります。
勉強も大切ですが、小学生のうちに遊びの中で身につけていく社会性は生きていくうえではさらに大切なことになります。この時間をなくしてしまわないようにしましょう。
また、友達と遊ぶというだけでなく本人が熱中することに取り組む時間が、集中力を育てていきます。絵を描くのが大好き、ピアノを弾くのが楽しい、とにかく魚好き、漫画を読むのが好き!サッカー大好き!などいろいろなことに集中しているときはそっとしておきましょう。
その中でも気になってしまうのがゲームではないでしょうか。ゲームはあまり長時間しないでほしいと親は思ってしまいますが、好きなことを否定ばかりされたら悲しいですよね。あまり強く禁止しすぎることで、逆に時間を惜しんでのめり込んでしまうこともあります。
長時間ゲームに時間をとられるのが気になるようであれば、親子で話し合って、子どもが決めたルールを守っていくように促していきましょう。
小学生の勉強時間を減らすために親ができること
勉強時間を減らせるの!やったー!
勉強内容は維持していきましょう!
勉強時間を減らすとはどういうこと??と思うかもしれません。でも、小学生が勉強に集中できる時間はそんなに長くありません。ただだらだらと長時間椅子に座っていたのでは、友達と遊ぶ時間も、自分の好きなことに集中する時間も作ることができませんよね。学校の授業だけでなく、さまざまな習い事をしていれば、さらに時間はありません。
そして、勉強時間を減らすことには効率よく学習するという視点も含まれます。同じ宿題をするのに、30分かけるのと5分で片付けてしまうのとではどちらがいいのか?は一目瞭然ですよね。
ただ、5分だと字が汚いこともあるだろうし、分からないところは飛ばしてしまうかもしれないと思うかもしれません。しかし、字は、きれいに書くべき時に書けばいいですし、分からないところは分かればいいのです。まずは5分で済ましてしまって、そこから問題点を確認すればいいのです。
勉強を時間で区切るのではなく、達成できた内容で確認することで、小学生は効率よく勉強することを学びます。また、スピーディにやるべきことを終わらせることができれば、同じ30分であれば学べる量はぐんと増えます。中学生、高校生になった時により広く深くなる勉強に対応していくためには効率が大切です。
そのために親ができることはこちらです。
- 勉強は時間ではなく内容を提示する
- 問題点を把握する
- どうやったら早くできるのか?についてアイデアを提示する
- 完璧を求めない
- 子どもの遊びや友達に口を出さず見守る
- 子どもの話をよく聞く
勉強は時間ではなく内容を提示する
勉強は時間で区切るのではなく、何を勉強するのか?の内容を提示するようにしましょう。終わったら、「時間あるから次!」ではなく、終わったら「がんばったね!好きなことしていいよ。」と早く終われば終わるほど子どもの時間が増えるようにしましょう。
親はできればいろいろ勉強してほしいと思いますが、早く終わっても結局勉強しないといけないなら、早く終わらせる意味を見出せないですよね。早く終われば好きなことができると思えばきっと集中して勉強できるのではないでしょうか。
問題点を把握する
5分でした宿題はちょっと気になりますよね。きちんと最後まで解けているのか?分からない点はないのか?を把握しておくといいですね。例えば、三角形の面積を計算するときに1/2をかけ忘れることがあれば、そういう点のフォローをしていきましょう。
分かっていない点を把握して少しずつ注意を促していくのは必要です。でも、字の汚さには目をつむりましょう。字をスピーディに書けることも勉強効率につながります。できれば、字をきれいに書く練習は別にして、必要時にはそれなりの字が書けるようになっていると中学生になっても安心です。
こちらを参考にしてください。
どうやったら早くできるのか?についてアイデアを提示する
早く勉強が終わるアイデアを親が持っているなら教えてあげましょう。宿題をする時間にタイマーを使ってみたり、音読をスピーディに読んでみたり。小学生は、簡単なことにも気づいていないことがありますので、大人の知恵を貸してあげるといいですね。
完璧を求めない
完璧に勉強をすることは難しいです。大人でもかなりハードルの高い要求になりますね。完璧を求めすぎると小学生は疲れてしまいます。勉強が嫌になってしまう可能性もあります。
字をきれいに書いたり、計算式の書く位置だったり、作文の内容だったりは気になってしまうポイントかもしれませんが、このあたりは気になってもスルーしましょう。
勉強はできると楽しい!という気持ちを育てるためにも、ある一定ラインをクリアできていればよしとしましょう。
子どもの遊びや友達に口を出さず見守る
子どもの遊びや友達に口出しをしていると子どもはそこに集中できなくなります。子どもの集中力を養い、いろいろなことをパパっと済ませてもらうためには、気になってもこの点については口出ししないようにしましょう。子ども自身がさまざまなことを解決する力を身につけるためにも大切なことです。
親としてはこっちに集中してくれればいいのに・・と思うことも多々あるとは思いますが、子どもはそれじゃないことが好きなのです。子どもの気持ちを優先して、子どもがどうしてそれが好きなのか?どこが魅力なのか?など興味をもって話ができるといいですね。
子どもの話をよく聞く
子どもがもし話を聞いて理解する力が弱いと感じる時、親の子どもへの態度をふりかえってみましょう。子どもの話をしっかりと聞いているでしょうか。子どもは話を聞いてもらえないことが続くうちに、自分も人の話を聞かなくてもいいと思ってしまうことがあります。小さいうちは家庭が人生のほとんど全てですから、それは仕方のないことかもしれません。
少し意識して、子どもの話をよく聞いてみてください。親がしっかりと聞いているうちに子どもも人の話を聞けるようになるかもしれません。私の周囲にいるママ友たちのなかで、子どもの話をゆったりと聞くことができている人の子は成長して勉強に取り組む姿勢なども優秀な子が多いと感じます。少ない実例ではありますが、親の子どもに対する態度によって子どもの心に余裕ができると勉強に意欲的に取り組むことができるのではないかと思います。
そういう意味では、むやみやたらに怒らないほうがいいとも言えますね。子どもの心が委縮してしまわないようにゆったりと接していけるといいですね。
実録!小学6年生次女の勉強時間は?
理想・・・には程遠いですが、今はこれでいい!と心に決めて言いたい気持ちをおさえています
えーー!いっぱいがんばってると思うけど!
さて、小学6年生の次女の勉強時間についてです。次女の日常は、漫画とYouTubeとゲームと絵を描くでできています。典型的な小学生です。塾には行っていません。
ちなみに我が家では特にゲーム時間などにルールはありません。やるべきことをやれるならあとは自由というスタンスです。そのため、ゲームを3時間し続けているということもよくありますが、ずっとしていると疲れてくるようで、1日中ゲームということはありません。
普段の勉強内容は上記のとおりですが、宿題を朝学校に行く前の5分で片付けたり、教科書ワークを今日はやりたくない・・・、硬筆は明日する・・・などどうにかして先延ばしすることばかり考えているようです。たったこれだけ・・・な勉強内容だと思いますが、全てできる日は1週間に1日あるかどうか・・・です。オンライン英会話25分は、1週間に4~5回はしています。
本人は宿題なんかできてればいいんだから!と平気で先延ばしです。でも、できていればいいか!という考えは同じなので、できている限り見守ることにしています。できていなければ、その点はチェックして、宿題は必ずするものだという意識を身につけられるようには気をつけています。
小学生を見ていると、やるべきことを先にしておけば安心して遊べるんじゃないかと常々思うのですが、なかなか大人の思うようには動きませんね。時おりイライラしてしまうのを封印するのに苦労しています。
1日の勉強時間は、0~60分です。平均すれば、40分程度だと思います。オンライン英会話の25分以外に15分程度で宿題とワークか硬筆をしているというのが日常です。土日は、宿題が終わっていればオンライン英会話だけになるので、0分か25分の勉強時間です。
そんな次女ですが、学校の勉強には困っていません。学校でするカラーのテストは、ほとんど100点です。時おり1問ミスくらいの感じなので、教科書レベルはほぼ学校でマスターしているのだと思います。
今年はコロナウイルスのために国が実施する全国学力テストが中止となりましたが、学校独自でそのテストが行われました。その結果も国語満点、算数1問ミスだったので、6年生までの範囲はほぼ理解していると確認しています。もし、分からない分野があればフォローしていこうとは思っているのですが、出番はほとんどありません。
我が家では小学生は教科書を理解しておけばいいという基準なので、学習習慣のための勉強を続けていくことが目標です。だから、小学生のうちはこのペースでいいと思っています。
そんな次女は中学1年生になり、自分から希望して塾に行くようになりました。定期テストでは思ったよりも多くの時間を勉強に費やして、成績に結果がついてくるようになりました。こちらも参考にしてください。
小学生は勉強習慣を身につけよう!
小学生の勉強時間は宿題の時間を含めて60分前後でした。中学受験をする人もこの平均に入っていると考えると実際にはこんなにも勉強していないかもしれませんね。
長時間勉強するほうが必ずしもいいとは言えません。小学生は勉強だけではなく、小学生だからこそしておいたほうがいいこともたくさんあるからです。
しかし、毎日の生活の中に勉強時間を取り入れることは大切です。毎日少しずつでも継続していくために、小学生のうちは親がタイマー代わりに勉強時間を知らせることも必要です。放っておいてできていなければ怒ることのほうが簡単ですが、それでは勉強嫌いになってしまうかもしれません。
毎日の勉強内容を無理のない範囲で決めて、それを確実に実行していく、そしてそれを「よく頑張ったね。」と認めていきましょう。その繰り返しが、勉強習慣と自己肯定感の両方を育てます。でも、小学生ですから、100%の実行は難しいです。できない日があっても、気にせず継続を目指していきましょう。
家庭での勉強習慣が、成績を伸ばしていきます。小学生のうちに勉強習慣がついていると、家庭でも勉強することが当たり前となり、それが、実際に勉強時間が必要となった時には、大きな力となります。
中学受験を目指さない小学生の勉強時間は、教科書を理解できる必要最低限で十分です。でも、毎日の勉強習慣を守れるようにサポートしてあげられるといいですね。
こちらも参考にしてください。
では!最後まで読んでいただきありがとうございます。