学問のオススメ

2023年度:早慶大学1年生の長女と公立中学3年生の次女。2人の子育てから分かってきた効率の良い学習や効果の高い勉強法などについてお伝えしていきます。その他、経験に基づいた記事を心がけながら、勉強に役立つ情報をお伝えいたします。

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学習障害を知る!学習障害の中学生の特徴と勉強法は?

中学生にとって学習障害を持っていることは非常につらい場面が増えてきます。学習障害による勉学への影響が、数字として表れてくる時期だからです。学習障害は、その方面の勉強をしていくことにいろいろな困難がありますので、本人のやる気だけではカバーしきれない点があります。学習障害を知って適切な対応をとっていけるようにしましょう。

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こんにちは!たこあんどわさびです。

 

学習障害の中学生はつらい思いを抱えていることが多いです。学習障害は発達障害の1つですが、発達障害の中でも学習障害は、不登校になる確率が一番高いと言われています。それだけ中学生にとって学習ができるかどうかは大切だということです。学習障害の中学生の特徴と勉強法についてお伝えいたします。

学習障害とは?

学習障害とは発達障害のうちの1つです。発達障害は生まれつき脳機能のかたよりによる障害のことです。発達障害には、自閉症スペクトラム、注意欠陥多動性障害、学習障害があります。それらは必ずしも単独ではなく、複合してあらわれることもあります。

 

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発達障害とは?|[LITALICOジュニア]より引用

自閉症スペクトラム、注意欠陥多動性障害を併せ持つ場合にはそれぞれにおいて症状の出方が変わってきます。こちらでは自閉症スペクトラム、注意欠陥多動性障害の特徴はあまり持っていない学習障害の場合にどうしたらいいのか?についてお伝えいたします。

 

中学生の学習障害の症状

学習障害では、知的障害はありませんが、聞く、話す、読む、書く、計算する、推論するのうち、著しく修得と使用が困難な能力があり、日常生活や学校生活に支障をきたす場合があります。

 

中学生になるとはっきりと学習能力のかたよりがみえてきます。他の科目には問題ないのにある1つの科目だけ極端に成績が低い場合には、本人の怠けや不得意が原因ではなく、学習障害である可能性があります。

 

ディスレクシア(読字障害):文字を読む能力に障害があり、よく似た文字が理解できなかったり、文章を読んでいるとどこを読んでいるのかわからなくなってしまったり、字を読むと頭痛がしてくるなどの症状があります。中学生では、小学生で習う感じでも読めない場合がある、英単語が読めないなどの症状が特徴的です。



ディスグラフィア(書字障害):文字を書き写すのが難く、時間がかかります。中学生では、長い作文が書けない、英単語が書けないなどの症状で分かります。



ディスカリキュア(算数障害):数字や記号を理解・認識できない、簡単な計算が出来ない、繰り上がりや繰り下がりが理解できない、九九がおぼえられないなどの症状があります。

 

 

このうち、ディスレクシア(読字障害)ディスグラフィア(書字障害)は両方の症状がでることも多いです。読めなければ、書けないということです。

 

中学では英語の学習が始まるため、小学生までは特に問題なくても、英単語のつづりなど国語とは異なる英語の特性につまづいてしまう場合もあります。

 

学習障害があっても、対人関係では問題なく過ごせる場合が多いです。

 

学習障害かも・・・と思ったらどうしたらいいの?

学習障害は、小児科、精神科、児童精神科などで診断を行います。医療機関であっても、学習障害を取り扱っていない場合もありますので、電話などで確認してから来院するのがおすすめです。

 

そのほかにも市町村保健センター、子育て支援センター、児童相談所、都道府県の発達障害者支援センターなどの公的機関でも相談を受けている場合があります。

 

学習障害かも・・と思った場合にその不安を抱えながら過ごすことは親にとっても子どもにとってもあまりいい状況ではありません。学習障害ではないと分かれば、どうすればこの科目ができるようになるのか?だけに焦点をあてて考えることができます。

 

学習障害だという診断がついたならば、学習障害にとって学びやすい勉強法を考えることができます。また、そういう障害があるということが分かれば、効果的な対処法や考え方を学んでいくこともできます。学習障害なのか?そうではないのか?をきちんと判断してもらったほうが前向きに対応できるようになるでしょう。

 

学習障害とのつきあい方

他の発達障害を伴わない学習障害では、その分野での努力が空回りしてしまうことが多く、自分の努力がどうして力にならないんだろう・・・と悔しい思いをしていることが多いです。

 

そこにプラスして「どうしてできないの?!」という言葉があるとさらにつらい思いをしてしまいます。学習障害がある場合には周囲がどのように関わっていくのか?も非常に重要なのです。

 

ディスグラフィア(書字障害)がある学習障害の場合には、文字を書くことは難しいかもしれないけれど、それをキーボードでうつことには全く問題がない場合があります。そうであれば、書くことにこだわらず、常にキーボードで文字を打つことで学習していくほうが効率的です。症状に合わせた学習をしていくことで、学習効果が飛躍的にあがることもあります。

 

ディスカリキュア(算数障害)のある場合には、算数が数学となり難しさが増す中学ではなかなか他と同じように学習進度を維持していくことは難しいかもしれません。それでも、映像や音声など学習障害があっても学習しやすい教材を使って勉強していくことで少しずつできることは増えていくでしょう。

 

ただ、苦手な科目は努力だけではどうにもならない場合が多いことも事実です。苦手な科目ではスモールステップでできることを徐々に増やしながら、得意な科目を伸ばしていくほうが自信につながっていくでしょう。

 

学習障害がある場合には、勉強への苦手意識が強く、他者との比較で自分がどれくらいなのかが分かってくる中学時代には不登校の原因となってしまうことも多くあります。努力をしても思ったように成績が上がらないというストレスは本人にとってかなり大きいものです。

 

不登校になってしまった場合にも、自分の道を探して自分が生きやすい環境で勉強をしていく必要があります。通学の必要がない通信制高校なども視野に入れて、さまざまな可能性を模索してほしいと思います。

 通信制高校相談センターはこちら

 

学習障害がある場合には、苦手科目ばかりに注目せず、得意科目をのばしていき、本人が苦手に注目せずにいられる環境をつくることが大切です。

 

 学習障害がある場合の勉強法

 学習障害がある場合には、映像や音声など比較的身につきやすい手段を使って学習をする必要があります。そして、今の学年の勉強は難しすぎる場合が多いかもしれないので、年齢をさかのぼってきちんと理解していくことも大切です。そのため無学年制で、映像・音声で学習できるオンライン学習教材の【すらら】をおすすめします。

 

【すらら】では、学習障害のある場合に有効な映像、音声での学習になるので、少しずつスモールステップで理解していくことができます。また、現役塾講師の方が【すららコーチ】として学習計画などのサポートをしてくれます。【すららコーチ】は、学習障害に理解のある方を要望することで、いろいろな困ったことについて相談することもできるでしょう。

 

そして、無学年制であることに非常に意味があり、学習障害のある分野では学年をさかのぼって学習することができ、得意な分野では学年を進んで学習することができるので、できるできないの差が大きい学習障害の子にぴったりの勉強内容で学習することができます。

 

万一不登校になった時にも【すらら】での学習が出席日数として数えてもらえる場合もありますので、こちらも参考にしてください。

www.takoandwasabi.blog

 

 

「すらら」についてはこちらの記事も参考にしてください。私の身近な学習障害例についても記載してあります。

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学習障害を知り、適切な対応をしていこう

学習障害があると何かと大変な局面が多いかもしれません。しかし、学習障害を知って、適切な対応をとっていくことで、本人が生きやすくなる可能性は大きくなります。苦手なことにも少しずつ挑戦しながら克服できれば自信につながります。得意なことをさらに伸ばしていけば、苦手なことが気にならなくなるかもしれません。

 

学習障害だからといってあきらめることなく、かといって無理しすぎないで受け入れていくことで自分の道を自分らしく進んでいくことができるのではないかと思っています。

 

こちらも参考にしてください。

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では!最後まで読んでいただきありがとうございます。