中学生で漢検をとる!というのは高校受験の調査書に記載することができて、内申点のプラスとなる場合があります。さらに国語のテストでは知ってさえいれば点数になって、意外と配点の高い漢字分野を徹底的に勉強できますのでおすすめです。ただ、高校受験が迫ってきた時点で漢検のために時間を割くのは難しくなりますので、できれば中学2年生までに漢検をとれるといいですね。
こんにちは!たこあんどわさびです。
漢検は漢字に特化した資格です。そのため、勉強の範囲としてはそんなに広くないため中学生でも十分に挑戦できる資格です。中学生が挑戦する漢検の級のレベルと合格点、勉強法についてお伝えいたします。
中学生が漢検に挑戦するにはどの級がいいの?合格点はどれくらい?
中学生が漢検に挑戦する場合にはまずは自分のレベルからあまり離れていない級がいいですね。初めからあまり難しい級に挑戦してしまうと挫折してしまう可能性が高くなるのでまずは1つの級が合格することを目指しましょう。
漢検は10級から1級まであります。中学生は4級くらいから挑戦するのがいいと思いますが、漢字がとても苦手で・・・という場合には復習を兼ねて下の級に挑戦していくのもいいでしょう。
級 | レベルの目安 | 漢字数(+前の級との差) | 合格点 |
---|---|---|---|
1級 | 大学・一般程度 | 約6000字(+約3000字) | 80%程度 |
準1級 | 大学・一般程度 | 約3000字(+約864字) | 80%程度 |
2級 | 高校卒業程度 | 2136字(+196字) | 80%程度 |
準2級 | 高校在学程度 | 1940字(+333字) | 70%程度 |
3級 | 中学校卒業程度 | 1607字(+285字) | 70%程度 |
4級 | 中学校在学程度 | 1322字(+316字) | 70%程度 |
5級 | 小学6年生修了程度 | 1006字(+181字) | 70%程度 |
6級 | 小学5年生修了程度 | 825字(+185字) | 70%程度 |
7級 | 小学4年生修了程度 | 640字(+200字) | 70%程度 |
8級 | 小学3年生修了程度 | 440字(+200字) | 80%程度 |
9級 | 小学2年生修了程度 | 240字(+160字) | 80%程度 |
10級 | 小学1年生修了程度 | 80字 | 80%程度 |
漢検の級のレベルは上記を参考にしてください。合格点が70%程度となる漢検準2級までは比較的合格しやすくなります。漢検2級は、準2級と比べて増える漢字の数はそんなに多くはないのですが、合格点が80%程度になるのでその分少し難しくなります。
さらに表を見てみると準1級と2級の間には大きな隔たりがあることに気づくかもしれません。2級までは常用漢字なので、普段目にする漢字が多く中学生でも習ってはいないけれど普段の生活で目にしているから何とかなるレベルになりますが、準1級になると急に漢字の数が増え、さらに普段目にすることのないような読むことさえできないような漢字が並ぶようになります。
そのため、準1級をとるためにはかなり時間をかけてひとつひとつの漢字を身につけていく必要があるため、中学生が気軽に挑戦するにはかなり難しいと言えるでしょう。その上の1級となると準1級までの漢字の倍!の量になりますので、相当むずかしいでしょう。
中学生は学校行事や定期テストなどいろいろと忙しいですから、漢検だけに時間を使うわけにいきません。忙しい合間を縫ってそんなに無理しなくても挑戦できる級をまずは目指しましょう。
漢検2級までは過去問で勉強しよう!
漢検は準1級からぐんと難しくなります。準1級と1級はCBT試験がなく、公開会場だけでしか受検できませんので、過去問もあまりたくさんありません。だから、準1級と1級は、参考書を使ってひとつひとつの漢字を確認していくことが大切です。
※CBT試験とは漢検7級~2級までで採用されているコンピューターで受検するシステムです。お近くの会場で、公開試験の日程以外でも都合のいい日に受検することができます。資格の内容は公開会場で受けたものと変わりません。
準1級以上は、過去問だけでは対応できませんので、参考書で勉強をしましょう。
漢検2級までは過去問にしっかり取り組むことができれば、満点は難しいかもしれませんが、合格点は取れると思っています。
過去問をしっかりと勉強して、過去問の漢字がでれば絶対書けるというくらい勉強してみてください。
過去問の勉強の仕方は?
では、過去問の勉強をどのようにしていったらいいでしょうか?中学2年生で漢検2級に合格している長女の勉強法をご紹介いたします。
過去問集は、こちらの漢検公式を使いました。
漢検2級までならどの級でも使える勉強法ですので、参考にしてください。
まずは、解答用紙をコピーします。表と裏で1枚となっている解答用紙ですが、各面を26枚ずつコピーします。そして、13部ずつをまとめましょう。過去問は13回分収載されていますから、1回目用と2回目用です。
1回目用を使って、最初の1回を解きましょう。きっと初めてならばほとんど点数は取れないかもしれません。しかし、13回する頃にかなりの漢字を覚えられるようになりますので、あきらめずに取り組んでください。
最初の1回を解いて、間違えた漢字を必ず覚えなおしましょう。この時コピーした解答用紙の裏を使って覚えることができますので、効率的です。間違えた漢字を何度か書いたり、自分なりに覚えられるように漢字の復習をします。
次の日、復習をした回をもう一度2回目用の解答用紙に解きましょう。復習をしているので、かなり高得点がとれるはずです。ここで、得点が伸びていないようならば復習が足りませんので、できれば190点以上を目指して復習をしっかりしてください。2回目の点数が足りなければ2回目の復習も念入りにしておくといいですね。
それから、2つ目の過去問を1回目用の解答用紙に解きます。やはり、点数はあまりとれないと思いますが、気にしなくて大丈夫です。そして、復習をしっかりしてから、2回目用解答用紙に2回目を解いていきましょう。
つまり、初めて解く過去問を1回目用の解答用紙に解いて、その復習をし、同じ過去問を2回目用の解答用紙に解いていくを繰り返して13回分解きましょう。一番大事な部分は復習する!という点です。
13回分きちんと解くことができれば、必ず力がついています。何度も解くうちに、得意な分野や苦手な分野が分かってくると思うので、苦手な分野は参考書で確認をするとさらにいいですね。そして、直前には2回目用の解答用紙でも間違えている問題を中心に復習をしてから試験に臨みましょう。
長女の実例がこちらになりますので、参考にしてくださいね。
どれくらい勉強したらいいのか?
ご紹介した勉強法ですと、最低2週間1日に2回分の過去問を勉強することができれば、1回目と復習と2回目を13回分終了することができるので、ぎりぎり間に合うのではないかと思っています。しかし、1日も休むことなく、1日に2時間弱の時間が必要となってきますので、余裕を持つなら1ヶ月前には勉強を始めることができるといいですね。
1ヶ月前ならば1日に1回分の過去問を解くことを目安に勉強していけばいいので、他にやることがあっても取り組むことが可能ですね。復習にも十分な時間がとれるのでおすすめです。
漢検をとって漢字を得意にしよう!
漢検の勉強は2級までならば、過去問を使って合格点に届くことができるでしょう。一気にむずかしい級に挑戦するよりは、スモールステップで少しずつ級を上げていくほうが挫折せずに取り組んでいけるのではないかと思います。内申点に反映されるのもモチベーションの1つになりますね。
ぜひ、漢検に挑戦して、高校受験でも意外と配点が高い漢字を得意にしてくださいね。
では!最後まで読んでいただきありがとうございます。