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2023年度:早慶大学1年生の長女と公立中学3年生の次女。2人の子育てから分かってきた効率の良い学習や効果の高い勉強法などについてお伝えしていきます。その他、経験に基づいた記事を心がけながら、勉強に役立つ情報をお伝えいたします。

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【高校受験】暗記目的の勉強法!効率よく繰り返そう!

暗記科目は覚えてしまえば点数がとれる!とよく言われますね。確かに覚えていれば、点数は取れるでしょう。でも、暗記ができないんだよ!!!と暗記が苦手な人もいるでしょう。暗記ができる人と暗記ができない人は何が違うのでしょうか。

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こんにちは!たこあんどわさびです。

 

暗記ができるようになれば・・・と思っている人は、ぜひ読んでくださいね。暗記するにはどうしたらいいのか?効率の良い勉強法についてお伝えいたします。

暗記なんてムリムリ・・・すぐ忘れるもん・・

人の脳は1回で覚えることはできません。繰り返ししたかどうかが大切です。

人はどうやって暗記をしているのか?

暗記は苦手で・・・・という人は多いのではないでしょうか。よくできるあの人はどうやって暗記しているのかな?と不思議に思うこともありますよね。

 

暗記に得意・不得意の個人差はありますが、病気や障害がある場合をのぞいて、脳の記憶の仕組みはみんな同じです。

 

暗記には短期記憶と長期記憶があります。

 

短期記憶は海馬に一時的に保存された記憶です。これは、覚えられる量に限りがあり、時間とともに失われていきます。

 

短期記憶されたもののうち、重要な記憶だけが、長期記憶として側頭葉に恒常的に保存されます。長期記憶として保存された情報は失われません。長期記憶の量に限りはないけれど、必要な時にすぐに思い出すためにはときどき見直しておく必要があります。

 

つまり、短期記憶したもののうち、これは重要な記憶だよ!と脳に教えてあげる必要があります。脳がこれは重要な記憶なんだな!と思うためには、繰り返しその情報が脳に入ればいいのです。だから、暗記するためには繰り返しが必要なのです。

 

定期テストならば、一夜漬けで何とかなるけれど、入試となると一夜漬けではどうしようもなくなってしまいます。範囲が広く、何が出るのか分からないですから、量に限りのある短期記憶では対応できないからです。定期テストでは短期記憶で対応できる場合があるけれど、入試は知識を長期記憶に変えていく必要があるということです。

 

暗記が得意な人と暗記が苦手な人の違い

暗記が得意な人と暗記が苦手な人の違いは何でしょうか。暗記が得意な人は、1度見たら全て覚えていられる・・・というわけではありません。脳の仕組みは同じですから。

 

暗記が得意な人は、暗記するためにはどうしたらいいのか?を知っているのです。暗記が苦手な人ほど、どうやったら1回で覚えられるのだろうと悩んでいるかもしれません。

 

暗記が得意な人は、1回で覚えられないことを知っていて、でも、繰り返し覚えていけば覚えられるということを知っている人です。だから、覚えておきたいことが長期記憶になるまで努力ができるのです。

 

暗記が苦手な人は、1~2回覚えようとしても覚えられないから、自分は暗記が苦手なんだと思って、覚えようとしていないかもしれません。

 

早慶附属高校に合格した長女は、暗記は苦手だから何度もやらないと覚えられない・・・と言いながら、国語のテストの記述問題まで全て暗記してしまうという荒業を繰り出していました。十分に暗記が得意だと思うのですが、本人は、記憶力が悪いから何度もやらないと・・・と常にぼやいていました。

 

暗記が得意な人は、暗記するためには努力が不可欠だと知っている人なのです。

 

暗記をするために必要なこと

何度も繰り返して重要な記憶にする!

一番大切なのは繰り返しです。何度も繰り返して長期記憶にしていく必要があります。そして、一度覚えても全くその記憶に触れていなければ、必要な時に取り出すことができなくなりますので、定期的に見直すことも必要です。

 

そして、必ず繰り返す必要があるのですから、1周目で全部理解して覚えようとしても仕方ないですよね。何度も繰り返すことを前提として理解が少し曖昧でもどんどん先にすすめていくのがいいですね。

 

何度も繰り返す場合にも、短期的に同じ情報が入ることで長期記憶になりやすくなりますので、短い期間で同じ情報を見られるように確認していくのがいいでしょう。今日1章を勉強したなら、次の日は1章と2章を、その次の日は2章と3章をという感じで、新しいところに復習を織り交ぜながら勉強していきましょう。

 

暗記のために理解する!

また、暗記するためには理解しておくことは必要です。分からないことをただ覚えるのは本当に難しいですし、よく分からないのに覚えていても使えませんよね。分からないところがあるならば、まずは理解しましょう。

 

でも、繰り返して覚えていく中での理解ですので、1回目で全てを理解する必要はありません。最初の1回はざっと見ることで、最終的に分かることもあるので、最初の1回は分からないことがあってもあまり気にせずすすめましょう。

 

3回読んでも分からないところは、きちんと理解してから覚えるようにしましょう。

 

自分に合っている暗記の仕方を考える!

暗記の仕方は1つではありません。人によって覚えやすい方法があります。視覚優位、聴覚優位、身体感覚優位があると言われています。

 

  • 視覚優位:目で見たものを理解しやすい
  • 聴覚優位:耳で聞いたものを理解しやすい
  • 身体感覚優位:実際に体を動かすと理解しやすい

 

私は視覚優位ですので、記憶は映像で覚えていることが多いです。聴覚優位の人は、音や言葉で記憶することが多く、身体感覚優位の人は、その場の雰囲気や感じ方を記憶するそうです。

 

だから、暗記の仕方も一つではなく、見て覚えられないなら聞いて覚えたり、体を動かしながら覚えたり、自分にあった記憶の仕方を考えることも大切です。

 

「書いて覚える」「黙読する」「音読する」を「座って」「立って」「歩きながら」と組み合わせて覚えてみてください。例えば、「歩きながら」「音読する」とか「立って」「黙読する」とか「座って」「書いて覚える」というように。

 

身体感覚優位の場合には歩きながらだと覚えやすいということもあるので、自分はどれが覚えやすいのか試してみてくださいね。

 

音読は、目で見て、口に出して、耳で聞くというようにいろいろな感覚を使うので、記憶していくという点でもよい勉強法です。

 

いつ暗記するのがいいのか?

人間は寝ている間に記憶を整理するといわれます。記憶に定着させるためにも、寝る前に暗記するのがいいですね。1日では覚えていなくても、繰り返すうちに覚えていることが分かるようになるでしょう。毎晩の習慣として寝る前の暗記を取り入れてみてください。

 

可能なら寝る前に暗記したものを朝起きてすぐに確認すると短時間での繰り返しにもなりますので、効果的です。

 

問題を解くためには演習が必須!

覚えた知識を取り出すためには演習が絶対に必要です。覚えた記憶をどのように活用するのか?を知らないとせっかく覚えた知識も役立たないかもしれません。暗記をしたら、小テストをしたり、問題を解いたりとアウトプットを意識した練習をすることで、暗記した知識がさらに定着します。

 

暗記しただけでは全然問題が解けなかった・・・というのは演習が足りていません。逆に言えば、暗記はしっかりできているのですから、あとは演習をするだけです。暗記をしたら、その知識を使って問題を解くことを忘れないようにしましょう。

 

暗記を目的とした勉強法!

暗記カードで覚えるとき!

暗記は繰り返しが大切!ということは常に頭に入れておきましょう。そして、長期記憶になったものはときどき見直しをするだけでいいということも覚えておきましょう。

 

さて、その前提にたって、暗記カードを覚えていきましょう。英単語の暗記カードだとすると、英語→日本語、日本語→英語の両方ができるようになるのが理想です。そして、英単語の場合には、すぐに出てこない単語は覚えていないと判断します。

 

まずは1周目で、確実に覚えている単語があれば抜いていきましょう。1周目で覚えている単語はすでに長期記憶されている単語です。これはもう覚えているわけですから、覚えていない単語と同じように繰り返して見る時間は無駄になってしまうからです。

 

暗記カードを見る時間は1秒です。「完全に覚えているもの」と、「あやふやなもの・覚えていないもの」に分けていきます。「完全に覚えているもの」は別にとっておきましょう。

 

「あやふやなもの・覚えていないもの」は今後も同じことを繰り返し、全てが「完全に覚えている」になるまで何度も確認します。だんだんと覚えているものが増えてきますので、覚える単語が減ってきたら新しい単語カードを追加して覚えていきましょう。

 

そして、1ヶ月に1回くらい「完全に覚えている」に分類された単語を見直していきましょう。常に覚えているか覚えていないかを確認しながら覚えていくので、覚える単語カードは確実に減っていきます。カードの枚数が減ると暗記に使う時間はどんどん減ります。

 

効率的に勉強するためには、分かっていることに時間を使わないということは大切です。

 

どんどん減るカードでモチベーションを維持しながら繰り返し覚えていくことができますので、試してみてくださいね。

 

 

 

 

 

 

一問一答を覚えるとき!

理科や社会の暗記で使いやすいのは、一問一答の問題ですね。1つの問いに1つの答えがあるのは、覚えやすいからです。

 

ただ、これだけでは、歴史の流れが分かりにくかったり、地図上では場所が分からなかったりという場合もありますので、全体像を確認しながら取り入れていくといいですね。

 

全体像を把握するのに歴史では漫画が役立ちますよ。流れを知ったところに知識をプラスしていきましょう。

 

一問一答をする場合にも、少しずつ完全に覚えるのではなく、広い範囲をざっと覚えていくことが大切です。すぐに出てこない答えは覚えていないのですから、考える必要はありません。1秒で答えが出てこないなら、すぐに答えを見て次の問題にうつりましょう。広い範囲を次々と覚えて、何度も繰り返して覚えていきます。

 

問題を解くときに、日付を書いておくと自分の努力のあとがわかりますので、オススメです。

 

そして、1秒で分からなかった問題にはチェックをつけていき、2周目にはチェックのついた問題だけをしていきます。2周目にも分からなかった問題にはまた別のチェックをつけておき、3回目はそれだけを覚えていくというようにだんだんと1周で解く問題数が減っていきます。分からない問題がなくなるまで繰り返しましょう。

 

一問一答の場合には、1秒で分かった問題は2周目、3周目では解きませんが、目には入ってくるので自然と復習はできています。解けなかった問題に注目して繰り返していきましょう。膨大な分かっている問題に時間をとられないように注意しましょう。

 

 

曲にのせて覚えるとき!

聴覚優位の場合には曲にのせて覚えていくのもいいですね。ボカロ曲に合わせて、社会や理科を覚えていく教材がいろいろとあります。曲にのせることで楽しく覚えることができます。ただ、実際にそれだけで問題を解くには情報が少なすぎるので、他の教材と合わせて使うのがいいですね。

 

全く何も知らないよりも、歌で少し知っているという状況から学んでいくほうが、知識を吸収しやすいので、これを覚えてから本格的に学ぶのもいいですね。

 

 

 

 

 

 

 

高校受験攻略には長期記憶が鍵!

高校受験の問題を解くためには、暗記をすることは必ず必要です。短期記憶では覚えきれません。多くの情報を長期記憶しなければなりません。

 

長期記憶を手に入れて、それを時々見直しすることで必要な時に思い出すことができるようになり、安定して点数をとれるようになるでしょう。

 

暗記をするためには繰り返して覚えることは必須で、人によって覚えやすい方法が違うので、自分に合った暗記の仕方を考えましょう。そして、暗記できるかどうかは、覚えるまで努力したかどうかにかかっていることを知って、あきらめずに繰り返してください。

 

暗記を味方につけて、高校受験を攻略してくださいね。

 

では!最後まで読んでいただきありがとうございます。