学問のオススメ

2023年度:早慶大学1年生の長女と公立中学3年生の次女。2人の子育てから分かってきた効率の良い学習や効果の高い勉強法などについてお伝えしていきます。その他、経験に基づいた記事を心がけながら、勉強に役立つ情報をお伝えいたします。

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小学校も高校も・・5月末まで休校延長。9月入学の是非は?

小学校も高校も、5月末まで自粛が延長されました。3月から3ヶ月学校に行けないということですね。夏休み2回分も休んでしまうことになります。

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こんにちは!たこあんどわさびです。

 

新型コロナウイルス感染症は、命に大きく関わるため安易に活動を再開することも難しく、以前の生活になるまでにどれだけの時間がかかってくるのか先の見えない不安でなんとなく落ち着かない日々です。仕事も減っていて、経済的にも苦しい局面にある方が多いことには心が痛みます。

 

にわかに大きく取り上げられるようになった9月入学の是非について考えてみました。

長女も次女も5月末まで休校が延長!登校日もなし!

長女の高校では3度目の休校延長が発表されました。そして、次女の小学校でも5月末までの休校延期が決定しています。

 

高校では今はまだ、各教科課題が出されているくらいで、特に授業はされていません。今後5月半ばからはパソコンによる授業が始まるようです。詳しくはまだよくわかっていません。高校の1学期の行事はすべてなくなっています。高校3年生の修学旅行も中止となっています。本当に頑張って入学した学校だけにフルに楽しませてあげたいのですが、叶わないのが歯がゆいです。

 

小学校は課題は少しあるのですが、本当に少しです。こちらも5月半ばくらいから映像授業が行われるようです。詳しくはまだわかりません。そして夏休みは8/1〜8/16に短縮されます。

 

6年生の次女の修学旅行は6月の予定でした。修学旅行には行けないんだろうなあと思うとつらくなりますね。

 

書きながら気づいたのですが、我が家にはパソコンは1台しかありません。妹の映像授業がタブレットで見られたりするのか、パソコンの必要性がどれくらいなのかよく分からないのですが、姉と妹2人ともパソコンが必要だとするとどちらかは授業を受けられなくなってしまいます。状況をしっかり把握しておかないといけません。

 

9月入学のメリット

そんな状況の中大きく浮上してきた9月入学案。9月入学になるメリットについてはこちらです。

1年間をしっかり楽しめる!・・かもしれない。

9月ごろには今の事態が収まっていることを願いますが、おさまっていれば、1年間をきちんと楽しめることができますね。1学期のなくなってしまった行事を行うことができるようになるでしょうし、友達との日々を取り戻すことができるようになるでしょう。

 

高校時代の友達とは40代半ばになっても会えば当時と同じような気分で話をすることができます。1年に1回しか会わなくても、気を使うことなく楽しめる友達は高校生という年齢で出会ったからだとも思います。どんなに仲良くなっても完全に大人になってからの友達とは違うのです。

 

一生の友を得るためには高校という場が必要です。学力はオンラインで何とかなるかもしれないけれど、友達を得るためには同じ場を共有して、同じ空気を吸うことが必要なのではないでしょうか。そんな大切な時間が毎日自宅で消費されていき、まだ一人も友達の顔を知らないのです。

 

高校の時間を過ごすために大変な受験をこえてきて、きちんと3年間の行事と勉強を受ける権利が子どもにはあるのではないかと思っています。

 

 

9月入学となれば、次女も修学旅行に行けるかもしれません。中止になってしまったインターハイを開催することができるかもしれません。インターハイの結果で大学を選ぶことができる立場にいる人もいますので、インターハイの中止はかなり影響が大きいと感じています。

 

 

受験が夏になる!

冬の受験は勉強以外に体調管理が非常に大変です。勉強だけでも大変なのに、ちょっと無理してでもしっかり勉強したいのに、体調管理が頭をかすめます。ウイルスは低温低湿を好みますので、日本の冬は大好きです。

 

受験が夏になれば、冬ほどは感染症の流行も多くなく、勉強に集中できるのではないかと思います。

 

また、冬は大雪の心配があります。大雪の場合には交通機関が大きく乱れることがあり、受験生にとってはかなり心配ですね。天候という問題では夏には台風という心配もありますが、今のスケジュールで受験が移動するならば7月が受験月。7月の台風はそんなに多くないので、大雪よりは確率が下がるのではないかと思っています。

 

今は自粛の影響で、模試も中止になっています。実力をはかる模試を受けることができないのは大きなマイナス要素です。

 

欧米諸国と学期の始まりが同じになり、留学にはタイミングが良い

多くの欧米諸国が9月入学を採用しています。南半球のオーストラリア、ニュージーランドなどは1月ですが、これも南半球では夏。冬に受験をすることを避けることができ、留学に行く場合にも、留学に来てもらう場合にも9月入学のほうがタイミングがいいですね。

 

地域による学力格差がなくなる。

すでに2ヶ月の勉強がまったくできていなくて、次女は小学5年生の終盤の単元はまだやっていないものもあります。これらをどうしていくのか?についても特に示されていません。

今後についてもまだ不透明ですし、家庭によっては通信環境を準備するのが難しいかもしれません。そのような現状を9月~にしてしまえば、準備に時間を使うこともできますし、5年生の補習時間も取れるかもしれません。

 

小中学校でも地域格差は大きくなるでしょうが、それにもまして、高校生の地域格差はかなりの問題ではないでしょうか。自粛が必要なく学校に行けている地域とすでに3ヶ月の自粛が決定している地域では学校で習っている勉強の進度はかなり違うでしょう。

 

オンラインで授業を受けられたとしても、対面授業とは違う緊張感のなさやとにかく流しておけば本当に聞いたかどうか分からないこともあります。オンライン対面授業などでは先生の数が足りないでしょう。家庭学習のできる子とできない子の間でも大きな格差が生まれます。

 

そんな状況でも大学受験は全国区です。小中学校では地域での受験になることがほとんどなので、地域格差があったとしてもみんな同じ条件であることが多いのですが、大学受験は全国から希望の学校を選ぶことになるのですから、影響は大きいですね。

 

9月~にしてしまえば、みんな一斉にスタートをきることも可能なのではないかと思います。

 

9月まで自粛を続けることができる

9月からにしてしまえば、1ヶ月毎に休校がのびるのかな?学校が始まるのかな?という休校状況の確認が必要なく自粛を続けることができます。その間に、新薬がでてきたり、ワクチンの開発がすすんでいけば、安心して学校を再開することができるようになるかもしれません。

 

9月入学のデメリット

逆に9月入学のデメリットはこちらになります。デメリットを超えていくには今のタイミングしかないのではないでしょうか。

卒業までが長い!

卒業が8月になりますので、4~8月までの5ヶ月間卒業までの時間が長くなります。学校が嫌いという場合には、長い期間になってしまうかもしれません。しかし、すでに、2ヶ月は休んでいますし、今後も不透明ですので、これだけの期間の勉学を取り戻すことを考えるとかなり現場は大変なのではないでしょうか。

 

これに合わせて、就職等の採用時期を変更する必要もありますが、理由が理由ですから、今なら多くの賛同を得られるのではないでしょうか。決算等大変な時期を過ぎて落ち着いてから新入社員を受け入れるほうが何かといい場合もあるのではないかと思います。その間の人手不足が問題なら、退職時期も8月にしてしまえば問題ないですよね。

 

9月まで自粛しなければならない

もし、6月にコロナが収まってしまったら?その場合には9月までの自粛を続けなければいけないのは長いですね。9月までをどのように扱っていくのか?を状況に合わせて考えていく必要がありますね。

 

学費の問題

4月~8月の学費の問題はあるでしょう。9月~の学費で1年間とすると、4月~8月は学校の収入がなくなってしまいます。その間の時間をどのようにしていくのか?を考える必要がありますね。

 

年度の問題

4月入学はもともと国の予算が4~3月の年度で決められるというシステムに合わせたためだったようです。学校の都合ではなく、国の都合でこのようになったようです。大正のころには4月入学が一般的となっていたそうですが、それはその時代だったからともいえないでしょうか。

 

今ならパソコン等便利な道具もあり、国の年度と学校の開始が変わったとしても対応していける時代なのではないのでしょうか。

 

生まれ月の問題

9月開始になると、9月~8月の人が入学するということになりますね。今の学年を変えていくのは大変なので、しばらくは今のままの4月~3月のままで進級していくことが続くでしょう。

 

9月入学になったならば、幼稚園入園の時点等で区切って1年間だけ4月~1年を超えて~8月までという学年を作ってしまえばいいのではないでしょうか。のちのちには、「私、コロナ学年なんだよね~」という話ができるかなぁと思います。

 

問題は多い9月入学だけれど

思いつくだけの問題でもなにかとハードルは高そうです。それでも、長女には3年間をしっかり楽しんでほしいし、次女は修学旅行にいかせてあげたい。そのためにも9月入学を実現してほしいです。こんなタイミングでなければ、結局9月入学を断念した東京大学のようになかなか実現は難しいでしょう。しかし、今ならば、デメリットを超えるメリットが得られる絶好の機会ではないでしょうか。

 

冬の受験は本当に厳しいです。どんなに気をつけても体調を崩してしまうことがどうしてもおきて、1年以上かけて真剣に受験勉強をしたとしても体調不良により力を発揮できないというのは本当に悲劇です。

 

全国区としての大学受験でも冬の受験よりは、夏の受験のほうが、体調不良に加えて、天候の問題、また、前泊受験をするにしても冬よりは夏のほうが荷物を減らすことができて楽ですよね。

 

エアコンが普及している現在ならば、受験だけに集中してほしいという点で夏のほうが安心です。

 

問題は多いけれど、大切な学生時代を全うさせてあげるためにも9月入学に舵をとってほしいと思っています。

 

では!最後まで読んでいただきありがとうございます。