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2023年度:早慶大学1年生の長女と公立中学3年生の次女。2人の子育てから分かってきた効率の良い学習や効果の高い勉強法などについてお伝えしていきます。その他、経験に基づいた記事を心がけながら、勉強に役立つ情報をお伝えいたします。

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中学生と親の関わり方!勉強してほしいときには?

中学生になると、だんだんと自立の気持ちがでてきます。小学生時代には指示したことを素直に実行していたのに・・・しっかり勉強してほしいけど何を言っても響かない・・・という悩みがでてきているのではないでしょうか。

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こんにちは!たこあんどわさびです。

 

中学生は子どもから大人への変化が一番激しい時期です。中学1年生はほぼ子どもだけど、中学3年生になるとほぼ大人です。たった3年間で心も体も大きく成長する子どもたちに合わせて、大人の対応も変える必要があるかもしれません。

 

中学生と親の関わり方について学習の面を中心にお伝えいたします。

中学生の気持ち

中学生になると小学生のときよりも視野が広がり、いろいろなことが分かってきます。そんな中で、「細かい指示がうっとうしい。」「いちいち応えるのが面倒くさい・・。」「上から目線の言動にげんなりする・・。」というような気持ちを持ってくることがあります。

 

大人でも何度も分かっていることを指示されると、「信用されていないのかな。」「いちいちうるさいな。」という気持ちになるでしょう。大人に近づく中学生がどんな気持ちになるのかな?ということを考えながら、言葉を選んでいく必要があります。

 

自分を認めてほしいという気持ちは、大人でも仕事上で感じることがありますが、中学生も同じです。むしろ、幼いだけに認めてもらえないことが大人よりもさらに気になってしまう可能性があります。「一人の人間としてみてほしい。」「他人と比較されたくない。」という気持ちが反抗につながることもあります。

 

勉強してほしい・・・を叶えるためには? 

勉強してほしい・・を叶えるために一番大切なのは、親が子を信頼することです。中学生は正しい行動がどういうものか?は分かっているはずです。勉強はしたほうがいいということも分かっています。でも、他にもやりたいことはあるし、楽しいこともいっぱいあるなかで、あまり面白くない勉強をするのは大変なことです。

 

分かっているのに、「勉強しなさい!」と言われると反抗したくなりますよね。また、反抗はしなくてもたくさん出される指示通りに動くだけだと、自分で考えるという重要な工程が抜けてしまって、大人になった時に指示を待つだけのいわゆる使えない仕事人になってしまうかもしれません。

 

将来、自分の人生を自分で考えて生きていけるように、少しずつ子どもとの距離をとり始める必要があるのが、中学生の時期です。

 

人は信頼されると信頼を返そうとします。信頼されているからこそ頑張れることがあります。だから、勉強してほしいなら、まずは子どもを信頼して、口出しをやめることが大切です。そして、そのために失敗したとしても、それが次の成功につながるかもしれません。どうしたら失敗しないかな?点数がとれるかな?を自分で考えられるようになると、自主的に勉強に取り組むことができるようになるかもしれません。

 

ここで間違えてほしくないのは、信頼することと放任することは違うということです。

 

信頼してるから何にもしないよ!と全く気にかけることがなくなれば、それは、放任です。中学生は大人に近づいてきていますが、まだ子どもですから、放任されてしまうと不安になってしまいます。心の不安は勉強へのやる気を蝕みますので、注意が必要です。

 

信頼するけれど、放任はしない。そういう関わり方を目指してくださいね。

 

中学生と親の関わり方

子どもを信頼するという目的を達成するための関わり方を考えていきましょう。親子の関係はどうしても近くて、言わなくてもいい余計なことまで言ってしまうことがあります。言葉を選ぶだけでうまく関わることができるようになることもあります。

 

中学生はまだ子どもの部分が多くありますから、言ってはいけない言葉を軽々と言ってしまうことがあるかもしれません。それに同じように反応しないことも大切です。反抗期は気にしないようにしましょう。1つの言葉を取り上げて絶対によくない!と言い続けるよりも、その態度はよくないことを冷静に伝えたら、こういうときもあるよね~くらいでさらっと流してしまいましょう。

 

親がさっと切り替えれば、子どもは「しまったなぁ」という気持ちを「うるさい」に変えなくてすみます。ダメなことはダメだけれど、そこだけを取り上げて長時間繰り返し伝えることがないようにしましょう。

 

子どもの力を信じよう!

中学生になると、成績で進路が変わってくることもあり、子どもの学習がかなり気になってくる時期です。子どもの幸せを考えるからこそ、「今、勉強して、しっかり成績をとってほしい。」という思いから、「勉強しなさい!」と言ってしまいます。

 

けれど、それは子どもにとっては「分かっていること!」ですから、何度も言われると「信用されていない。」「いちいちうるさい。」と思ってしまいますね。言いたい気持ちはわかりますが、ここは我慢で「勉強しなさい!」を封印しましょう。

 

勉強しなさいと言い続けてはダメな理由はこちらも参考にしてください。

www.takoandwasabi.blog

 

 

子どもの力を信じましょう。必ずできる子だと信じることが子どもが自立していくなかで自己肯定感を育てていくことにもなります。

 

将来への道を示そう!

中学生くらいになるといろんなことを知っていると思ってしまいますが、意外と知らないことは多いでしょう。やっと社会の中で生きていくことを知り始めたくらいだと思います。つまり、社会に出るまでの道のりやなりたい職業になるための知識は実はよく分かっていません。

 

将来的に親と同じ職業についたり、親のすすめで道を決めることがあるのはそのほかの道をよく知らないからです。子どもが本当にやりたいことや力を発揮できる方面が必ずあるはずです。なりたいものになるためには、今どんな勉強をしたらいいのか?どういう勉強をしていったらいいのか?を示すことで、「なりたいものになる」ということを具体的に想像することができるのではないでしょうか。

 

この時に、「そんなの無理だよ。」とは絶対に否定しないようにしましょう。どんな夢でも勉強次第でどんな風にでも挑戦していくことができるはずです。途中で「無理かな・・」と思って引き返すのは本人に任せてしまいましょう。常に応援できる親でいてほしいと思います。

 

ちなみに、今次女の夢は「石油王」になることです。そういうわけで、今できるのは「英語」かな?と取り組んでいます。「石油王」になるためには、日本にいては無理なので、「英語は必須だよね。」と。そのほかにも「たいてい国営だよね。」とか「今、原油が暴落しているから石油王も大変かもね。」というような話もできます。

 

いろいろな世界に門扉を開いていきましょう。

 

勉強のお手伝いが自立への近道!

 子どもが助けを求めてくるときには応えられる親でいたいですね。困った時にはアドバイスをしてあげられるといいのですが、求められるまでは待つことも大切です。

 

勉強に関して言えば、ちょっとしたお手伝いが自立への近道です。このちょっとしたお手伝いは子どもがするのではなく、親がするのです。中学生は、初めて本格的に勉強する場合も多いですから、勉強の仕方が分からないということはよくあることです。

 

 だから、「ワークをこれだけしよう!」とか「丸付けはしてあげるね。」など、具体的に勉強の仕方を教えてあげたり、一緒に勉強をすることで少しずつ勉強の仕方を学んできます。

 

丸付けは本当は本人がするほうがもちろんいいです。しかし、面倒くさい作業であることも間違いありません。だから、最初は親が手伝ってあげて、どこを間違っているかを教えてあげましょう。そして、ときどき「自分で丸付けするとよく分かるようになるよ。」と付け加えておくといつかできるようになるものです。

 

実際に長女も中2の途中までは丸付けをしてほしいと言っていましたが、いつの間にか自分でするようになっていました。長女は「自分で丸付けしたほうが、覚えるのがはやいことに気づいた。」と言っていました。自分で気づくことで、自分のすることを理解していくのです。

 

また、勉強の進み具合を確認して、「よく頑張っているね。」と伝えることもいいサポートです。勉強の進み具合を確認して、「これも、あれもできていない!!」というのではなく、できていることを認めていきましょう。

 

そうはいっても、できていないと気になりますよね。そういう時は「ここの宿題は次の授業までだったかな?」とか「ここの提出期限は〇日だよね。」など期日を伝えることで、やらないといけなかったことを思い出せるかもしれません。

 

勉強しなさいと言わなくても勉強する子についてはこちらを参考にしてください。

www.takoandwasabi.blog

 

親と一緒に勉強することについてはこちらも参考にしてください。

www.takoandwasabi.blog

 

いつかできるようになると信じて手伝ってあげましょう。

 

家で、勉強を全て親がみるというのは、かなり大変なことです。だから、勉強面に関して、塾や家庭教師にお願いしてしまうのも1つの方法です。そこでも、放任にならないように、塾で勉強してきたら「がんばったね。お疲れさま。」家庭教師に宿題を出されたら「分からないところはない?」など、できるところでは関わっていきましょう。

 

こちらも参考にしてくださいね。

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子どもから逃げずに向き合おう!

いろいろと大人の気持ちを持ち始める中学生ですが、まだまだ子どもの部分もあり間違ってしまうことがあります。その場合には必ずそれを正していく必要があります。ここでは、面倒くさいから、とか、そのうち気づくだろうで見て見ぬふりはしないようにしましょう。

 

もしかすると子どもは間違ったことをしている自分に気づいていて、親の態度を試している可能性もあります。そこで、子どもを失望させない大人でありたいですね。つまり、放任しないということです。

 

間違っていることを指摘する場合には、ぶつかってしまうこともあると思いますが、親は毅然とした態度で、どういう点が間違っているのか?どうしたらいいのか?を伝えましょう。

 

この間違っていること!というのは、「勉強しない」というのとは違います。勉強はしたほうがいいかもしれませんが、しなくても生きていくことはできます。

 

でも、「ごはんを食べない。」では、生きていけません。交通ルールを守らなければ、自分やだれかを傷つけるかもしれません。

 

生きていくために何が大切なのかを伝えていきましょう。

 

中学生に心地の良い環境を作ろう!

家で勉強をしていくためには、勉強をする環境が整っていることも大切です。すぐにノートや教科書を手に取ることができる、気が散るものを勉強するところからなくしてしまうなど、環境を整えてみましょう。

 

そして、勉強するためにさらに大切な環境は、落ち着いて心安らぐ家庭であることです。きれいに整っているけれど、いつもピリピリしている家庭よりは、少し散らかっているけれど、仲良く落ち着いている家庭のほうが勉強には向いています。

 

家庭は疲れたときにはゆっくりと休むことができる場所であるという役目も果たす必要があります。「いつも勉強しなさい!」ではなく、時にはのんびりしていても「また頑張ろう!」と本人が気づいて勉強に向かっていけるように、「勉強しなさい!」を少し我慢して、見守ってあげましょう。

 

親の関わり方が変われば子どもは変わる!

親は、しっかりと育てなければいけないと思ってしまうので、どうしても細かいことまで口に出して伝えてしまいたくなりますが、子どもが中学生くらいになった時には少し関わり方を変えていきましょう。

 

勉強してほしいならば、「勉強しなさい!」と言わずに、具体的にすることや手伝えることを伝えるようにしましょう。そして、心安らげる家庭になるように言葉の選択には気をつけましょう。

 

親の関わり方が変われば、子どもは変わっていきます。子どもを変えたいならば、言葉をつくすよりも、親の関わり方を変えてみましょう。

 

口出しを抑えて、子どもを信頼し、少しだけ勉強のお手伝いをしてみてくださいね。

 

では!最後まで読んでいただきありがとうございます。