2020年4月から法曹コースが始まっています。2019年に法学部に入学した現在大学2年生の方からその制度を利用できるようになっています。
こんにちは!たこあんどわさびです。
法曹といえば、弁護士・検察官・裁判官のことですね。これらの職業に就くためには司法試験に合格する必要があります。法曹コースの登場で司法試験を受けるまでの道のりが変わります。
これまでの司法試験までの道のりは?
法科大学院コース
大学の法学部→
大学で法学部に4年間通って卒業し、法科大学院に入学します。この場合には法学の基礎知識を身につけているということで、法科大学院は2年間で修了することができます。
そして、卒業してから司法試験を受けることになります。司法試験の合格が分かってから司法修習の1年間があり、翌年12月頃に試験に合格することで法曹資格が与えられて、法律実務家となります。
ここまで最短で8年程度の時間がかかります。
その他の学部→
その他の学部から法科大学院に入学した場合には、法律の基礎知識を学ぶために法科大学院は3年となります。そのほかのスケジュールは同じです。
法曹資格を得るまでに最短で9年程度の時間がかかります。
予備試験コース
司法試験予備試験は、年齢・学歴に関係なく受験することができます。司法試験予備試験に合格することができれば、司法試験を受ける資格を得ることができます。高校生でも合格することがあり、合格後司法試験を受けて合格すれば、司法修習を経て、法曹資格を得ることができます。
例えば大学2年生のときに予備試験に合格することができれば、順調にいけば、大学3年生のときに司法試験合格、大学4年生で司法修習を終了し、法曹資格を得ることになります。
司法試験予備試験は司法試験と同程度の難しさとなっているため、司法試験予備試験に合格できるようであれば、司法試験の合格も近くなり、優秀な学生がなるべく早く法曹資格を得るための抜け道のようになっています。
法曹コースになると何が変わるの?
法曹コースになると何が変わるのか?ですが、上記のその他の学部→と予備試験コースは変わりません。
法学部から法曹を目指す場合には、大学の法学部を成績優秀であれば3年間で卒業することができ、その後法科大学院で2年間学んで、そこでも成績が優秀であれば、在学中に司法試験を受けられるようになります。
これによって、最短8年間かかっていた法曹までの道のりが、最短6年間に短縮されることになります。時間と学費の負担が減ることになります。
問題点は?
問題点としては、結局のところ予備試験コースがいいのではないか?という点や法科大学院が司法試験予備校のようになってしまうのではないか?という点です。
法科大学院では豊かな教養や人間性を持つ法曹を育てるという名目のもと設立された経緯があるのですが、法曹になるまで時間がかかりすぎる、必ずしも法曹になれるとは限らないため、年々法科大学院の志願者数は減少しています。
その反面、司法試験予備試験を経て司法試験を目指す人が多くなっています。目的達成までの努力によって短時間で費用を抑えての司法試験合格を得ることができるのは魅力です。多くの場合には司法試験予備校に通うのですが、それでも勉強する時間が短ければ結局は費用も低く抑えることができます。
また、法科大学院が司法試験予備校のようになってしまってはもともとの目的から反してしまうと危惧されています。
「法曹コース」と「予備試験コース」どっちがいいのか?
結局、「法曹コース」と「予備試験コース」どっちがいいのでしょう?親目線で、長女の進路として考えたときには、むずかしい選択だな・・というのが正直なところです。
最短8年かかる法科大学院コースでの司法試験を目指す場合には、はっきり言って予備試験1択だと思っていました。8年は時間がかかりすぎますし、6年間の学費を払って合格率の低い法科大学院コースよりも、司法試験予備校代を払って予備試験コースだな!と。
全てうまくいったと考えて、大学4年生で司法試験予備試験→卒業後司法試験→司法修習1年なら、結局6年かかります。大学3年生までに司法試験予備試験に合格できれば「予備試験コース」がいいかもしれません。
ただ、必ずしも早く社会に出ていくことがいいという場合ばかりではなく、せっかくの大学生活を楽しんでほしいという思いもあります。「予備試験コース」で早期合格を目指すならば司法試験予備校へも通う必要があり、大学とのダブルスクールは大変かな・・とも思います。
それならば、「法曹コース」の法科大学院がむしろ司法試験予備校化してくれるといいのに!と思ってしまいます。そうなれば、ダブルスクールで時間を使う必要がなくなるので、大学生活をしっかりと楽しめたうえで、目指す法曹の世界への道も開けてくるのではないかと思っています。
そして、5年間の学校生活を共に過ごした友人と同時に社会に出ることができれば長女にとっても心強いことではないかと感じています。
長女が大学生になるころには「法曹コース」での司法試験はまだ行われていません。結果を見る前にいろいろと選択していかなければいけない世代となりますが、「予備試験コース」にプラスして「法曹コース」という選択肢を得たと考えると良い方向かな!とは思っています。
「法曹コース」は早期卒業・飛び級制度を利用していて、ある程度の成績を求められる点も選択していくためにはよい点です。力がないのにただ短縮しても仕方ありませんから。
めざせ!法曹!
現在、司法試験を目指す人はかなり減っているそうです。司法試験の難しさを避ける方向なのでしょうか。
また、検察官・裁判官は公務員となりますので、収入はそれほど変わりませんが、弁護士の収入は減っているそうです。それが、司法試験を目指す人の減少につながっているのかもしれませんね。
長女はまだその道を志し始めたばかりで、まだ現実的ではないようですが、それでも時々入門書を読んでいます。こちらの入門書シリーズが8冊あるのですが、少しずつそろえているところです。
選択肢の一つと数えられる「法曹コース」も視野に入れながら今後の進路を考えていきたいと思っています。
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