自分から勉強する子になってくれるといいな・・と思うことありますよね。長い人生において自分から学べる力を身につけておくことは子どもにとっても大切なことです。
こんにちは!たこあんどわさびです。
自分から勉強するようになるには、結局は本人の頑張り次第でもありますが、親にできることもあります。将来、自分から勉強する子になるために親ができることについてお伝えいたします。
どういう子が自分から勉強するのか?
自分から勉強する子はどんな子でしょうか?そういう特性を持つように育てることができれば、自分から勉強する子になれそうですね。
自分から勉強する子の特徴はこちらです。
- 自己肯定感が高い子
- 素直な子
- 自分で考えて行動、発言ができる子
自己肯定感が高い子
自己肯定感が高い場合には、自分は大丈夫だ、やればできるというセルフイメージを持っています。やればできると信じられるから、自分から勉強することができるのです。
自己肯定感を高くするためには、親が子どもを認めていることが大切です。頑張っていることを親が素直に認めることで、子どもの自己肯定感を育てていくことができます。
素直な子
素直な子は人に言われたことをそのまま素直に実行することができます。塾や学校では良かれと思ったことを言われるわけですから、それを素直に実行できれば効率よく動くことができますね。
そのためには、親も子どもの言うことを素直に聞きましょう。
自分で考えて行動、発言ができる子
指示されるのを待っているようでは、指示がなければ行動できないという点であらゆる面で出遅れてしまいます。今、どうしたらいいのか?分からないことは何か?など自分で考えることができれば、次の行動を自ら導き出すことができます。先のことを考えられれば、自分から自然と勉強するようになるでしょう。
子どもの経験値をあげるという意味で本人に任せてしまうことも大切です。
自分で考えて学ぶ力を伸ばすために親ができる5つのこと
親ができる5つのことはこちらです。どれも、1回したらいいというものではなく、長い期間をずっと気をつけていくことが大切です。
- 子どもの自己肯定感を育てる
- 子どもの話を素直に聞く
- なぜ勉強したほうがいいのか?を話す
- 子どものちょっと得意を作る
- 継続することを手助けする
子どもの自己肯定感を育てる
子どもの自己肯定感を育てていきましょう。子どもが頑張っていることを認める、子どもの得意を認める、子どもがしていることを具体的に認めていきましょう。
- 今日はしっかり勉強ができているね
- この絵の背景が上手に描けているね
- 「は」の字が上手に書けてるよ
- 何も言われずに宿題ができたね
- 今日の試合はよく動けてたよ
認めるには子どもの様子をしっかりと見ておく必要があります。
また、誰かに子どもをほめられたとき、例えば、三者面談などで「〇〇さんは、よく頑張っていますよ。」と言われたときにどのように答えていますか?
この時、全力で否定しないでくださいね。「家ではだらだらばかりしていて・・・。」「全く勉強しなくて困っているんです。」なんて、わざわざ悪いところを言う必要ないです。日本人の美徳として謙遜している場合があるのだろうと思うのですが、先生の前で自分を否定する親を見てうれしいと思う子はいません。
こういう場合には、子どもが頑張っているところを見つけてそこを先生に伝えるのがいいですね。
- 「宿題は何も言わなくてもちゃんとしています!」
- 「朝は1人で起きてきます。」
- 「定期テストのときは時間をかけて勉強していました。」
- 「委員会活動は楽しいみたいで、責任感をもって頑張っているみたいですね。」
- 「頑張っているようでよかったです。」
すぐに頑張っているところが思いつかなければ先生に褒められたところを素直に喜ぶだけで十分です。もし、先生にマイナスなことを言われても、親は子どものいいところを伝えられるくらいどーんと構えていきましょう。
子どもですから、気になるところはいろいろとあると思います。それは誰であっても同じです。でも、必ず、いいところや頑張っているところもいろいろあるはずです。気になるところよりも、頑張っているところにいつも目を向けていきましょう。
自己肯定感が育つと、自分の発言や行動を肯定することができます。積極的に行動したり、発言したりすることができるようになることで、自分で疑問を解決する力を身につけることができます。
子どもの話を素直に聞く
素直な子とは、人の話をその内容通りに受け取って、いいと思ったことを取り入れることにためらいのない子ではないでしょうか。素直な子に育ってもらうためには、親が子どもの話を素直に聞くことが大切です。
例えば、子どもが「今日は宿題がもう終わったよ。」と言ったときに何と答えますか?この時に、子どもをちゃかすような声かけはしないようにしましょう。
NGな声かけはこちらです。
- 「やればできるのよ。」
- 「毎日ちゃんとやってね。」
- 「それが普通なのよ。」
- 「そんなの当たり前でしょ。」
- 「だからって、ゲームばかりしちゃだめよ。」
OKな声かけがこちらです。
- 「よく頑張ったね。」
- 「すごいね!まだ時間がたくさんあるね。」
- 「ゲームができるね。」
- 「さすがだね。」
- 「おつかれさま。」
自分の発言を素直に親に認められることが続けば、素直に受け取ることに抵抗がなくなります。逆に頑張ったと思うことをいつも軽く否定されると子どもも人の話を素直に聞けなくなります。
中高生になった時、学校や塾の先生に言われることは納得の正論ですよね。それを素直に受け止めて実行するのと、なんとなく否定して実行しないのでは大きく違うことが分かると思います。
親が子どもの話を素直に聞くことができれば、子どもも人の話を素直に聞けるようになるのです。
なぜ勉強した方がいいのか?を話す
子どもは、先が見えません。時間の進み方が大人とは違います。だから、1年先のことは非常に遠い未来ですし、なぜ今勉強しているのか?が分からなくなってしまうこともあります。
何を目指すのか?どのようになりたいか?を具体的に考えてみるのもいいですね。将来なりたいもの、将来やりたいことを聞いてみましょう。
大切なのはどんな夢でも否定しないこと。
例えば、サッカー選手になりたい!という夢ならば、今の現状をみて絶対無理だな・・と思ったとしても口に出さないようにしましょう。そして、どうしたらなれるのか?を現実的に考えてみるのです。まずレギュラーになる!→そのためにはどうする?→毎日30分自主練をする!のように目標と今できることを考えてみるのです。
例えば、アナウンサーになりたい!という夢ならば、アナウンサーになっている人がどういう学校を卒業しているのか?を調べてみるのもいいですね。アナウンサーになれる人の人数の少なさであきらめてしまう必要なんてありません。アナウンサーになるためにはどの大学を目指すのか?その大学に行くためにはどこの高校に行くのがいいのか?中学はどこがいいのか?今何を勉強すればいいのか?と今できることにつなげていくことが大切です。
夢を達成するための道のりの中で、今できることを考えることで、勉強の必要性が分かることもあります。
なぜ、勉強するのか?を自分が実現したいこととつなげて考えることができれば、自分から勉強するためのモチベーションになるでしょう。
実際に自分から勉強したという人の中には、勉強が将来につながっていくことを知ってから努力するようになったと答えた人が数多くいました。無意味に勉強することは難しいです。努力に意味があるほうが、自分から勉強できるようになるでしょう。
子どものちょっと得意を作る!
子どもにとって、学校での生活が人生の大きな部分を占める場合はよくあります。だからこそ、1つでも周囲よりちょっと得意ということがあるとそれは自信につながります。そして、ちょっと得意だと思っていることはそれを得意なままにしておくための努力をすることができるのです。
子どもの場合には、人より少しだけ早く、人より少しだけ練習することでそれを得意にすることができます。抜きんでて上手になるためには過酷な練習が必要だったりしますが、ちょっと得意なら割と簡単です。
勉強でも運動でも、ちょっと得意があると、学校で生き生きと活躍できる可能性が高くなります。小中学生では、学校での生活が人生の大きな部分を占めている場合はよくありますから、学校で活躍できるタイミングが増えると楽に生きられることも増えるのではないでしょうか。
そのために親は今、何を習っているのか?今、何に取り組んでいるのか?と子どもの学校生活に興味をもっておくことが大切です。
例えば、こんな感じです。
- 百人一首に取り組んでいるならば、「3枚覚えてみよう!」
- 硬筆に取り組んでいるならば、「1日1枚練習しよう!」
- 持久走をしているならば「一緒に走ってみよう!」
- 合唱を練習しているならば「一緒に歌おう!」
- 校外学習の前ならば「どんなところか調べてみようか!」
子どもに興味をもっていないと日常はすぐに流れていってしまいます。子どもが興味を持っているときに、すかさず声をかけることで、子どもがやる気で取り組んでくれる可能性が高いです。いろいろと声をかけるなかで、全く興味がないならそれはスルーで構いません。「やってみようかな?」と子どもが思えることに取り組むことで、ちょっと得意という状況を作ることができるかもしれません。]
声かけのポイントはそれならできそうかなと思えるくらいハードルが低いところです。百人一首に取り組んでいるときに、「100首全部覚えよう!」と言われると「絶対無理・・」と思ってしまいますし、硬筆に取り組んでいるときに「いい字が書けるまで取り組みなさい!」と何枚もダメ出しをしていると子どもはもうできない・・と思ってしまいます。それならすぐできそうかな・・それくらいなら取り組んでみようかなと思えるくらいがちょうどいいです。
嫌になって全く取り組まないよりも、少しだけでも取り組むほうが力になります。ちゃんと取り組んだからと言って、おやの方からそれならもう少し・・・と欲張ってしまうところは我慢しましょう。子どもが、面白い!楽しい!もう少しやりたい!と思うようなら納得いくまでつきあってあげられるといいですね。
ちょっと得意がいろいろあると学校生活が楽しくなるのは言うまでもありませんよね。そして、ちょっと努力をすることで、ちょっと得意になることを知っていることが、将来自分から勉強する子への礎を作るのです。
継続することを手助けする
やりたくて始めたことでも、必要で始めたことでも続けることは本当に難しいことです。大人でもやろうと思って3日坊主ということはよくありますよね。
時間の流れ方が大人と違う子どもにとって、継続していくことは本当に大変なことです。はっきり言って本人の意志だけでずっと続けていくことができる子はかなりの少数でほとんどいないと言っていいでしょう。子どもが、何かを続けていくためには、親のサポートが必須です。
毎日やろうと言ったことが毎日できなくてもあまり気にしないことも大切です。1日さぼってもまたすればいいですし、1週間できなくてもまた始めればいいのです。やめてしまわないように声かけをしていきましょう。感情的にならずに冷静な声かけがポイントです。
そして、継続することが力になることは間違いありません。週に1回でも続けていれば少しずつ上達します。そして、続けているうちに大きな力となっていきます。続けていたら、できるようになった!という経験があれば、努力すれば結果がでると分かるので勉強することへのハードルは下がります。
勉強は続けていかないと結果がでてこないものですから、継続できること、継続すれば結果が出ることを経験で知っていることは強みです。
自分から勉強する子に育てよう!
自分から勉強できる子になるためには、親のサポートは必要です。ただ、子どもは親の思い通りには動きませんし、動きたい時期も人それぞれで違います。過干渉にならないようにある程度の距離を取りながら、本人のやりたいことを認めていきましょう。
いつ自分から勉強するようになるのか?は分かりません。中学生の時かもしれませんし、高校生の時かもしれません。子どもが大人に近づいて、勉強の必要性に気づいたときに、自分から勉強できる子になっているといいですね。
人生は勉強だけではありません。勉強だけの日々では子どもは疲れてしまいます。いろいろな経験をしながら、幸せな子ども時代を過ごし、幸せを感じられる大人に育っていくことが大切です。
いつか、自分から勉強する子になればいいな・・と長い目で見ながら、子どもの意志を尊重し、子どもの様子に目を配りながら、日々を楽しく過ごしていきましょう。何かができるようになることは、子どもにとってもうれしいことです。少しずつ努力を続けていけるといいですね。
楽しく想像力を身につけることができるSTEAM教材についてはこちらを参考にしてくださいね。
では!最後まで読んでいただきありがとうございます。