学問のオススメ

勉強に役立つ情報をお伝えいたします。

やり抜く力の育て方!【子ども】やり抜く力は成功につながる!

将来子どもが幸せになるにはどうしたらいいんだろう?と子育て中に気になることはあるのではないでしょうか。幸せの定義も人によって違いますが、ここでは「やりがいのある仕事について金銭的に自立できること」とします。

 

これを実現するためには「やり抜く力」が大切だと言われています。「やり抜く力」は、後天的に身につくスキルなので、才能は関係ありません。「やり抜く力」を育てて、将来子どもが幸せに生きていけるといいですね。

f:id:takoandwasabi:20201004112727j:plain

こんにちは!たこあんどわさびです。

 

「やり抜く力」が成功につながる理由、「やり抜く力」の育て方や親のNG行動についてお伝えいたします。

 

やり抜く力とは?

やり抜く力は、ペンシルバニア大学の心理学者ダックワース准教授が「成功を予測できる性質」として発表して以来注目を集め、GRIT(グリット)とも呼ばれています。GRITはGuts(度胸)Resilience(復元力)Initiative(自発性)Tenasity(執念)の4つの言葉の頭文字をとったものです。

 

ダックワース准教授はこのやり抜く力を「非常に遠い先にあるゴールに向けて、興味を失わず、努力し続けることができる気質」と定義しました。また、ダックワース准教授は、やり抜く力と才能には相関関係がないことも明らかにしています。才能があってもやり抜く力がないために、成功に至らない人が少なからずいたそうです。

 

 やり抜く力がある人(GRITを備えた人)は、負けてもめげない精神をもち、困難に直面しても最後まで自分自身で努力することができる人です。この力は、正しい訓練や経験、練習を積めば学習できるスキルです。

 

やり抜く力が成功につながる?

勉強さえできれば、将来は明るいのではないか?と考える方がいるかもしれません。学歴が高ければ、それは評価の対象になり、いい仕事に就くことができる可能性は上がりますので当然ですね。こどもの将来のことを考えると勉強はしっかり頑張ってほしい、それはきっと幸せな未来につながっている!と親が考えるのは仕方ありません。

 

しかしどんなに勉強ができても、自己管理ができず、真面目さがなく、コミュニケーション能力が低い人は社会で活躍できるはずがありません。学校を卒業してしまえば、学力以外の能力のほうが圧倒的に大切だというのは、多くの方が実感しているのではないでしょうか。

 

ダックワース教授は、「陸軍士官学校の訓練に耐え抜くことができる候補生はだれか?」「英単語の全国スペリングコンテストで最終ラウンドまで残る子どもはだれか?」「貧困地帯に配属された新米教師のうち、学年末にもっとも子どもの学力をあげることができるのはだれか?」というようなそれぞれ全く異なる状況でもこれを達成する人を高い精度で予測することができました。

 

「やり抜く力」が高い人は、いずれの状況でも成功する確率が高かったからです。

 

「やり抜く力」とは別に、才能があったからではないか?と思うかもしれませんが、才能はあまり関係なかったそうです。もともとの才能があっても、「やり抜く力」がないと成功は難しいということも分かったのです。

 

うちの子は才能ないから・・・とあきらめる必要は全くないということがお分かりになるのではないでしょうか。なぜなら、「やり抜く力」は後天的に身につけることができて、才能は関係ないのですから。

 

やり抜く力を身につけるためには?

では、「やり抜く力」を身につけていくにはどうしたらいいのでしょうか?「やり抜く力」はGRIT(グリット)と言われていると書きましたが、そちらから紐解いていきましょう。

  • Guts(度胸):初めてのことでもやってみよう!と挑戦する気持ち
  • Resilience(復元力):失敗してもあきらめずにもう一度頑張ろう!という気持ち
  • Initiative(自発性):他人任せにせず自分でやってみよう!という気持ち
  • Tenasity(執念):最後まで、達成するまで、試行錯誤して取り組むこと

 これらのことを日常生活で実現していくことが大切です。

 

これらを実現していくために以下のことを意識して子育てしていきましょう。

  • 子どもが助けを求めるまで手伝わない
  • 子どもが興味をもったことを応援する
  • 結果ではなく努力をほめる
  • 目標を設定してクリアする
  • 失敗から立ち上がる経験をする
  • 親がやり抜く力を示す

子どもが助けを求めるまで手伝わない

子どもが初めてすることや難しいことに挑戦していると、もどかしくてすぐに手伝いたい気持ちになるかもしれません。でも、少し我慢しましょう。挑戦している時間は大切です。どうやったらうまくいくんだろう?うまくいかない理由は何?などいろいろと考えているはずです。「やり抜く力」を育てるためには少しくらいうまくいかなくても、どうやったらできるのか?を考えて達成することが必要です。

 

しかし、子どもですから、力が足りなかったり、知恵が足りなかったりしてうまくできないことも多いでしょう。この時には手伝ってあげましょう。親がさっとやって終了・・・ではなく、子どもが最後の達成感を味わえるようなお手伝いをするといいですね。どうしてもクリアできないところを少しだけ手伝って、最後の達成感は子どもが得られるようにしましょう。

 

「よし!できた!」と思えることが次の挑戦につながっていきます。そして、「できた!」が積み重なることで、初めてすることでもやってみればできることが分かってくるでしょう。

 

「できないんだから、もうやらなくていいよ!」ではなく、「最後まで頑張ったね!」「次はきっとできるね!」と子どもの成長を促していきましょう。最初が難しすぎて挫折するよりも、少しお手伝いをしながらでも、続けていくことも「やり抜く力」になっていきます。

 

子どもが興味をもったことを応援する

子どもが興味をもって取り組んでいることは応援しましょう。経済的なこともありますから、必ずしもすべてを叶えることができないかもしれませんが、できることは協力しましょう。どうやったら叶えることができるのか?どうしたら実現できるのか?を考えて実行していくことで、「やり抜く力」は育っていきます。

 

結果ではなく努力をほめる

結果ではなく努力をほめていきましょう。努力した結果いいことがおこるという成功体験ができるといいですね。

 

努力をほめることで、子どもはどんな結果になったとしても、努力することが大切だと学んでいきます。頑張ったからできたんだ!という「やればできる」という気持ちを学ぶことができます。「やればできる」という気持ちは、挑戦するぞ!という気持ちにつながりますし、達成まであきらめない!という気持ちにもつながります。

 

努力を続けていくことが「やり抜く力」となっていきます。

 

目標を設定してクリアする

「やり抜く力」とは「大きな目標を達成するために長い間情熱をもって努力する力」とも言えます。そのためには目標の設定が必要です。

 

例えば、高校受験。高い目標を達成するためには1年以上の月日をかけて勉強を続ける必要があります。高校受験であれば、実力相当の学校に行くにはある意味簡単ですが、それは目標達成ではありませんよね。今の実力は足りていないけれど、どうしても憧れているこの学校に行きたい!というような場合を考えてみましょう。

 

大きな目標を達成するためにはどうしたらいいのか?をどんどん小さな目標に分解していくのです。例えばこんな感じです。

 

大きな目標 
  • 志望校合格

 

中くらいの目標
  • 評定で平均4.5以上をとる
  • 夏休みまでに1・2年生の復習と中学3年生の勉強を終える
  • 夏休みは応用力を身につけて難問を解けるようにする
  • 過去問で合格点を取れるようにする!

 

小さな目標!
  • 定期テストで各教科90点以上をとる
  • 夏休みまでに5教科基礎の問題集を2周する
  • 夏休みには5教科の応用問題集を全て理解して自分で解けるようにする
  • 秋以降過去問に取り組んで間違えた問題をノートにまとめる

 

さらに小さな目標 
  • 各教科ワークを3周する=1日3教科5ページずつすればいい!
  • 基礎の問題集は1日に各教科2ページずつする!
  • 夏休みは図書館に勉強をしに行く
  • 夏休みは応用の問題集を1日に各教科5ページずつする!
  • 過去問は夏休みに1度だけ解く
  • 過去問ができなくても気にしない
  • 過去問は1週間に1年分解いて見直しをする

 

このように考えていくと、1つの大きな目標を達成するために、毎日何をしたらいいのか?が見えてきます。大きな目標を達成するためには毎日コツコツと積み重ねることが大切です。これをやり抜くことができるならば、すでに「やり抜く力」は身についているかもしれません。

 

なかなかできなくても、毎日の目標をはっきりさせることでだんだんと達成ができるようになるのではないでしょうか。今日することを書いておいて、達成できたら線で消す!など自分の努力を目に見える形にしておくと小さな達成感をつみ重ねて、大きな目標に達することができるでしょう。

 

失敗から立ち上がる経験をする

少しくらいの失敗でくじけていてはやり抜くことができません。どうしてできなかったのか?どうやったらできるようになるのか?を考えて、「失敗しても大丈夫」ということを伝えていけるといいですね。努力したけれどうまくできなかったときでも、また挑戦することで間違いなく成功に近づきますよね。

 

失敗してしまうことは心配で親はどうしても先回りしてしまいがちです。しかし、失敗しないよりも失敗から立ち上がることを学ぶほうがいいのです。「失敗は成功の母」とも言われるように失敗から学ぶことは多くあります。そして、簡単にあきらめない気持ちが、「やり抜く力」となるでしょう。

 

親がやり抜く力を示す

子どもは親をよく見ているものです。親がいろいろなことに積極的に挑戦し、失敗してもあきらめることなく生活していれば、子どもの「やり抜く力」も自然と育っていくでしょう。

 

親は子どもの手本となれるように、言葉ではなく態度で示していけるといいですね。

 

やり抜く力が育てられない!?親のNG行動

 「やり抜く力」を育てることは、子どもがどんな人生を進む場合にも役立つ能力ですが、獲得するまでは少し大変でもあります。そして、親にとってはテストのように目に見える形で結果が出るわけではないので、それこそ「やり抜く力」がないと難しいものです。

 

せっかく頑張ってもそれが間違った頑張り方になってしまうと子どもの心を傷つけてしまうかもしれません。「やり抜く力」は大切ですが、将来子どもが生きていくためには、「相手を思いやる心」や「自分を大切にする気持ち」など他にも必要なことはたくさんあります。だから、「やり抜く力」を育てる時にもNG行動には気をつけるようにしてください。

  • 初めから厳しい態度をとる
  • とにかく続けさせる
  • 継続を子ども任せにする
  • いつも完璧を求める
  • できないことに対して怒る

初めから厳しい態度をとる

まずは挑戦するところからいろいろなことが始まります。「やってみよう!という気持ち」と「別にしなくてもいいかな?!」という気持ちを比べて、やってみよう!と思えたから挑戦しているわけですよね。挑戦すること自体すごいことです。

 

そして、挑戦し始めたことはやはり初めてのことですから、うまくできないことも多いですし、やってみたら自分には合わないと感じるかもしれません。初めから厳しい態度をとられるとあっという間にやる気を失ってしまいます。

 

初めのころはなるべく楽しく続けられることを目標に取り組んでいけるようにサポートしましょう。

 

とにかく続けさせる

「やり抜く力」を育てるのに続けることは大切です。だから、本格的にはじめる時には本当に続けられるのか?を子どもと相談してから始めましょう。

 

しかし、勢いで始めてしまったけれど、自分には合わないかもしれない・・・と感じることはあります。そういうときにただ闇雲に続けるのはやめましょう。続けることは大事ではありますが、嫌々してもあまり効果が高いとは思えません。本人の意思が続けることに全く向いていないならば、これができたらやめよう!など小さな目標を設定してクリアできたら、すっぱりとやめてしまうことも選択肢の1つです。

 

例えば、水泳を習い始めたけれど、すぐにやる気をなくした・・・というような場合ならば、クロールをマスターしたら辞めてもいいよ!のように明確に目標を定めれば何かを達成することもできます。

 

目標をクリアしたらもう少し続けたくなった・・・のなら続けてもいいですが、やっぱりやめたい!のであればやめましょう。その時々で子どもの興味や関心は変わっていきますので、その時の状況でひとつひとつ意思を確認しましょう。

 

継続を子ども任せにする

がんばろう!と思って始めても、すぐに飽きてしまって・・・というのが子どもです。継続を子ども任せにするとほとんど続かないと思っていいでしょう。大きな目標があるならば、小さなステップを踏む過程を親の継続力でサポートしていきましょう。

 

その場合にも、「〇〇は今日いつするの?」とか、子どもの「明日する」は聞き入れたうえで、「明日」の約束は守るように促すなど明るく柔軟に対応しながらも、やめないようにサポートできるといいですね。ときどきお休みしてもやめなければ、必ず力になっていきます。

 

毎日怒りながら継続を促すのでは、親子ともに疲れてしまいますから、そうではない方法を考えましょう。

 

いつも完璧を求める

子どもが挑戦することはほとんどが初めてのことです。生まれてからまだそんなに時間がたっていないのですから当然ですよね。それなのに完璧を求められてもできるはずがありません。

 

完璧を求めるよりも、失敗からの立ち直り方を教えましょう。失敗なんてたいしたことないよ!また頑張ればいいだけ!ということを教えましょう。失敗を恐れて挑戦しなくなる前に、完璧を求めることをやめましょう。

 

できないことに対して怒る

できないことに対して怒ったり、あきれたりすることも、子どもにはストレスとなります。できないことができるならば、子どもは困りません。できるのならばやっています。できないことを怒られても子どもはどうすることもできませんね。

 

できるのにやっていない場合には、こうしようね!と諭すこともできますが、できないことは達成するためには練習するしかありません。

 

スキップができない子に「どうしてスキップできないの!ちゃんとしなさい!」と怒っても仕方ないですよね。怒る前にスキップの仕方を丁寧に教えましょう。スモールステップでできるようになることをつみ重ねましょう。親が一生懸命に教えてくれることを子どもは必ず吸収していきます。あっという間に。

 

できないことに対しては、怒るのではなく、対策を一緒に考えていきましょう。

 

やり抜く力を育てよう!

多くの成功者は、親のことを「愛情深く優しい」と評することが多いそうです。

 

東大生何人かに家庭環境を聞いたアンケートでは全員が丸をつけた項目が2つだけあったそうです。それは「1度も勉強しろと言われたことがない」「お母さんがニコニコしていた」だそうです。何もせずに東大に合格することは難しいことは分かると思います。高校生になるまでに、「やり抜く力」がついているため、親が勉強を促す必要がなく、本人の頑張りで東大合格を勝ち取ることができたのではないかと推測できます。

 

「やり抜く力」は、簡単には育たず、日々のコツコツとした積み重ねが大切です。毎日を楽しく過ごしながらその中で何かに挑戦し達成していくことで培われていくでしょう。

 

頑張る子どもを笑顔で応援して、「やり抜く力」を育てていきましょう。

 

では!最後まで読んでいただきありがとうございます。