作文を上手に書くためにはどうしたらいいのか・・・文章を面白く書く技術は、いつになっても役立つ力ですね。高校受験においても、作文が入試の科目になっている学校も多くあります。
目にとまるような作文が書けるように練習したくともどうしていいのかわからない・・・という場合があるかもしれませんね。ここでは、作文の練習方法と書き方のコツについてお伝えいたします。
こんにちは!たこあんどわさびです。
作文を上手に書くためにどうしたらいいのか?一番の練習法はやはり書くことでしょう。ただ、何がいいのかわからずに闇雲に自分の文章を作っていてもなかなか上達は望めないでしょう。
まずは、いい文章を知ることから始めるといいですね。いい文章を知っていることで、それに近づくことができます。そして、いい文章にしながら、自分しか書けないオリジナル性を持たせることでいい作文になっていくのではないでしょうか?
小論文と作文は少し違います。今回は作文の書き方についてです。高校受験に向けて作文を練習しましょう。
- まずは、いい文章を知ること。いい文章を知るにはどうしたらいいのか?
- いい文章が分かってきたら、次は実際に作文を書く練習をしてみよう。
- 高校受験を意識した作文の背景を考えておこう
- いろいろな題材で実際に書いてみよう!
- 推敲しよう
- 高校受験の作文で合格に近づこう
まずは、いい文章を知ること。いい文章を知るにはどうしたらいいのか?
いい文章を知っておくことは大切ですね。例えば、天声人語。この書き写しが非常によいとよく言われています。つまりいい文章を書き写すことで自分の力として身につけることができるということです。新聞に毎日載っている天声人語が長すぎず、短すぎず、継続して取り組むことができるのがいいというわけですね。
高校受験生の場合には毎日作文にばかり時間をとっているわけにはいきません。天声人語を勉強したい場合には、朝日中高生新聞はいかがでしょうか?週に1回というタイミングが高校受験生にはちょうどいいですね。
朝日中高生新聞(日曜日発行・タブロイド判20~24ページ・月ぎめ985円)
また、いい文章を知るという点で考えれば、自分が志望する学校の国語の過去問から文章を書き写してもいいでしょう。志望校の過去問の勉強と作文の勉強と一石二鳥で勉強できます。入試に選ばれる文章ですから、間違いなくいい文章ですよね。
ただ、小説の一部のような文章では、天声人語のように構成までは学べないかもしれません。短文で完結している文章で構成も学びましょう。
最初は、こんなことして意味あるかな?と思うかもしれませんが、書き写していくことを積み重ねることで必ず分かってくることがあります。継続してみてください。
いい文章が分かってきたら、次は実際に作文を書く練習をしてみよう。
いい文章が分かってきたら、実際に自分で文章を作っていきましょう。いろいろなことを考えて作文を書くうちに、文章を書く力はどんどんあがっていきます。作文を書くための注意点をお伝えします。
作文を書くときに1番伝えたいことは何?
作文を書くときに1番伝えたいことを考えましょう。例えば、高校に入学して頑張りたいことはなんですか?という問いに答える作文を書くとします。勉強を頑張りたい!とか部活に真剣に取り組みたい!とか新しく友達をたくさん作りたい!行事を頑張りたい!生徒会活動をしたい!などなどやりたいことはたくさんあるでしょう。
その中で1番伝えたいことを考えましょう。作文にしたときに、「勉強もしたくて、部活動もしたくて、たくさん友達を作って、行事を楽しんで、生徒会活動も頑張りたいと思います。」というような文章では読んでいるほうは面白くありません。それぞれのやりたいことの理由を書いたり、どうしてそれをしたいのか?について深く考察していくと長文の大作になってしまいます。
高校受験の作文では、字数制限があり、たくさんの内容を盛り込んで面白く読ませるためには字数が圧倒的に足りません。だからこそ、1番伝えたいこと1つに絞る必要があるのです。
1番伝えたいことは自分を感動させることができるのか?
さて、1番伝えたいことは何か決まりましたか?ここでは、勉強をしたい!ということを1番伝えたいことにしてみましょう。勉強したい!という思いをどれだけ熱く伝えられるのか?を考える必要があります。
ただ、なんとなく大学に行って、就職するために勉強必要だなぁではだれも感動させることはできませんよね。ここでいう感動は、必ずしも涙がぽろっと出る感じではなくて、感情を動かすという意味でとらえてほしいと思います。
勉強したい!という理由を聞いて、気持ちが熱くなる!とか、面白くて笑える!とか、そんな悲しい理由があるの?とか、気持ちを動かすような理由があるといいでしょう。
自分が読んで面白いと思える、これ最高だね!と思えるような1番伝えたいことの理由を考えましょう。まずは、自分が面白いと思えなければ、相手を感動させることはできません。
1番伝えたいことと感動できる理由をまず主題として考えましょう。
書きたいことが決まったらどのように伝えるのかを考えよう!起承転結!
ここまでで、主題は決まりました。次は、それを伝えていくための構成が必要になります。
「起承転結」で書く
基本の起承転結で書いてみましょう。
起が書き出しです。書き出しに困るときには「時」から書いていくといいそうです。例えば「私が10歳の時です。」「小学5年生の冬のことです。」という感じです。それに続く承で、転に続けます。
転がヤマ場になります。ここで、主題について自分の体験を交えて書くことで、感動を与えられるかどうかの見せ場になります。一番大切なところです。そして、最後に結でまとめます。結のまとめでは、すでに文中に出てきた言葉をそのまま使うのではなく、少し違う表現をしながらまとめていけるといいですね。
起承転結についてあらかじめ何を書くのか?考えてから書き始めることで、文章をまとめやすくなります。そして、それぞれに段落をとって4段落、起承をまとめて3段落程度に分けて書けるといいですね。
「主題+理由2つ+まとめ」で書く
起承転結が分かりにくいと感じた場合には、こちらで構成を考えてみてください。まず伝えたいことを伝えます。ここでは「勉強したい!」ということですね。
それからどうしてそうなのか?についての理由を体験を交えて2つ伝えます。1つ目は事実を2つ目に感動を与える体験を書けるといいでしょう。
そして、それらを合わせてまとめを書きます。ここで、最初に伝えた勉強したいという希望にハッと思えるような理由が添えてまとめることができるといい作文になります。
分かりやすくて、伝わりやすい文章ってどんなもの?
作文は必ずしも難しい文章がいいわけではありません。分かりやすく相手に伝わらなければ意味がありません。伝わりやすくするためには1文をあまり長くせず、短文を積み重ねて主語述語の関係が破綻しないようにしましょう。
そして、いわゆる5W1Hを意識していくとひとつひとつの文章に情報がきちんと入って意味のある文章になっていきます。5W1Hは、いつ(When)だれが(Who)どこで(Where)何を(What)なぜ(Why)どうした(How)です。
これらの情報をすべての文に入れる必要はありませんが、文章の状況が頭の中で想像できるかどうかを考えて、足りなければ5W1Hを補ってみましょう。
高校受験を意識した作文の背景を考えておこう
ここでは、高校受験の入試としての作文について考えています。ということは、だれがなぜ読むのか?というと、志望校の先生がこの学校にふさわしい生徒かどうかを判断するために読むのです。
ですから、いくら面白くても、こんな人には来てほしくないな・・とか本当にこの学校に入りたいのかな??と思わせるような作文ではだめですよね。もちろん、国語力や文章表現力も合わせてみていますので、その点も気をつけて書きましょう。
いろいろな題材で実際に書いてみよう!
さて、文章の書き方についてはいろいろと考えても、結局書いてみないと上達できません。いろいろな題材で実際に書いてみるといいですね。書いたら誰かに見てもらいましょう。自分で感動するわ~と思った文章でも相手に伝わらなければ意味がありません。
作文の題材は何でもいいと思いますが、実際に高校で出題された問題について書いていくと高校受験作文の対策としては無駄がないですね。こちらの問題集には、首都圏の高校で出題された作文・小論文の過去問がたくさん載っています。首都圏でなくても、作文・小論文の問題の傾向が分かるのでおすすめです。それに加えて、何に気をつけて書けばいいのか?も詳しく説明されています。
推敲しよう
作文ができたら、必ず読み返して推敲しましょう。「推敲する」というと何をすればいいのか?と思うかもしれませんが、正しい文章になっているかどうかを確認する作業だと思ってください。
◎丁寧な文字で、漢字なども略字にならずにきちんと楷書でかけているか?
◎誤字・脱字はないか?
◎主語と述語の関係が正しく結びついているか?主語を省略した場合にそれが伝わっているか?
◎句読点の打ち方は適切か?
◎原稿用紙は正しく使えているか?
◎「です・ます」調の「敬体」と「だ・である」調の「常体」のどちらかに統一されているか?
これらは、基本的なことになりますので、できていないと悪いほうで目立ってしまいますので、常に確認することを忘れないようにしましょう。
高校受験の作文で合格に近づこう
作文は対策が難しいように感じますが、なぜ書くのか?について理解して、要点をおさえて対策することでどんどん上達できるでしょう。苦手意識をもたずに、作文の練習をしましょう。
作文を不安材料ではなく、合格への近道にできるといいですね。
高校で頑張りたいことを作文に書くときにはこちらも参考にしてください。
では!最後まで読んでいただきありがとうございます。