高校受験で成功する人はどのような気持ちで日々勉強しているのでしょうか。心理学を知っていることで、どういうことに気をつければいいのか?がわかってくるかもしれません。
こんにちは!たこあんどわさびです。
高校受験に活用できる心理学についてお伝えいたします。気持ちを高めて、高校受験合格につなげてくださいね。
成功が怖い?成功恐怖理論を吹き飛ばせ!
人には成功をネガティブにとらえてしまう傾向があるそうです。心理学者のマティナ・S・ホーナーは1968年に成功恐怖理論を提唱しています。
成功が怖いというのは不思議な感じがするかもしれません。高校受験における成功=合格になると思いますが、合格したくない人なんていないでしょう。
でも、志望校に無理して合格しても、学校の勉強についていけないかもしれない・・・とか、レベルの高い学校では友達ができないかもしれない・・・と不安になってしまうことはありませんか?この志望校に受かるためには、かなり真剣に長時間勉強しなければならない・・・とプレッシャーを感じることもありますよね。
この気持ちが大きくなりすぎるとやっぱり自分にはこの学校は無理だ・・・志望校を下げたほうがいいかもしれない・・・と合格を目指すことを避けてしまう可能性があります。
成功することで環境は変化してしまいますので、それを無意識に避けてしまおうとするのです。
人によって、成功回避傾向は違います。この傾向が強い場合には、自分は成功を怖がる傾向があるということを自覚しておきましょう。そして、成功を不安に思う必要はない!合格したい!と強く思って、勉強していくことが大切です。
目標を宣言しよう!アファメーション!
アファメーションとは自分の理想や願望、目標などを宣言し、それらを全力で肯定することで、潜在意識に働きかけることです。これによって、自分の能力を最大限に発揮して、努力を結果に結びつけやすくすることができます。
理想の自分をポジティブに宣言してみましょう。「私は志望校に合格する!」「私は数学の問題を今日10問解く!」「私は1日5時間勉強している!」など自分がやりたいことやできていることを宣言します。人前で言うだけではなく、1人でつぶやいたり、日記に書いたりしても効果があります。
プロの野球選手やサッカー選手で、「自分がプロ選手になるとは思わなかった。気づいたらプロ選手になっていた・・・」という人はいないのではないでしょうか。プロ選手になるような場合には、「私はプロ選手になる!」と周りに宣言し、それを叶えるためにだれよりも努力していたという話をよく聞きますよね。
目標を宣言することは、それを叶えるための努力にもつながります。ただ、この宣言は、本当に自分がしたいことというのが大切です。
(親がおすすめするから)「この志望校に合格する!」とか、(本当はなりたくないけど)「医者になる!」とか、(絶対に無理だけど)「トップ公立高校に合格する!」のように、自分の気持ちが後ろ向きではあまり効果がありません。
本当に自分が希望していることを「~なりたい!」ではなく「~なる!」と力強く宣言して、潜在意識に成功を刷り込んでいきましょう。
自己効力感を高めよう!
カナダの心理学者アルバート・バンデューラは、自分の力でどんな状況でも結果をだせると信じる自分への有能感を自己効力感と名づけました。自己効力感が高いと、高いモチベーションで行動することができて、成功に結び付きやすくなります。
自己効力感を高めるためには、成功体験を積み重ねることが大切です。やればできる!という思いは、自分の能力を信じて努力できる力となります。これだけの努力をしたら、こんな良い結果を得たという体験が、自分はできるんだという自己効力感を高めます。
さらに、自分ではなく他人が何かを達成している様子をみるだけでも、成功を信じることができるようになり、それが自己効力感を高めることにもつながります。志望校に向けて勉強しているときに、志望校に合格した先輩の話を聞くことで、自分にもできるかも!と思うような経験があるといいですね。
そして、信頼できる人やすでに成功した人に、「あなたならできるよ!」と励まされることでも自己効力感は高まります。これなら、親にもできますね。いつでも、「あなたなら大丈夫!」「あなたならできるよ!」と信じて、言葉で伝えてあげることで、子どもの自己効力感は高まります。
自己効力感が高まることで、アファメーションの効果もあがり、自分の成功を信じて、自分から努力できるようになるでしょう。
親は課題の分離を!子どもの課題を見守ろう!
心理学者のアルフレッド・アドラーは、自分の思い通りに他人を変えようとする行為は人間関係に問題を生じさせると考えました。
人間関係において、何か問題があった時に、それを解決するための課題が、自分のものなのか?他人のものなのか?を分けて、それが他人の課題であるならば、それに干渉しないことが大切です。これを課題の分離といいます。他人の課題に踏み込むことで、人間関係に問題が起きてくるのです。
親は子どものためを思って、「勉強しなさい!」と言いたくなりますが、勉強するかしないかは親の課題ではなく、子どもの課題になります。あまり干渉しすぎると、成績が上がらない以上に多くの問題や葛藤を生じてしまうことになります。
無理強いのように勉強していい学校に入ったとしても、そこで勉強についていけなくなって「こんなふうになったのは親のせいだ。」と責任転嫁をしてしまうかもしれません。それだけでなく、ひきこもったり、暴力をふるったり、という状況が引き起こされてしまう場合もあるでしょう。
子どものことを思っての「勉強しなさい。」ではありますが、子どもを変えようと無理やり勉強させることは、良い結果を生みません。
カナダの心理学者エリック・バーンは「過去と他人は変えられない。しかし、今ここから始まる未来と自分は変えられる。」という言葉を残しています。子どもは他人です。親であっても変えることは難しいのです。
親は「勉強しなさい!」と言わずに、どれだけ子どもの人生に貢献できるのか?を考えることが課題となります。
勉強するかどうかは子どもの課題であり、子どもがどのように判断するかは子どもを信じて任せる必要があります。信じて任せない限り、自分の課題として責任が持てません。勉強することが自分の課題であることに子どもが気づいて、努力できるようになるまで、親は見守るしかないのです。
勉強に干渉しすぎていた場合には、まずその干渉をやめてみましょう。自分の行動は変えられます。そして、親が変われば、子どもは変わっていくはずです。
親と中学生の関わり方はこちらも参考にしてください。
親ができるサポートについてはこちらを参考にしてください。
心理学を活用して、高校受験を攻略していこう!
人間の気持ちはこんなふうに動くのだということを心理学で知っておくことで、日々の気持ちを少し客観的にみられるようになるのではないでしょうか。高校受験合格までは大変ですが、心理学を活用して、モチベーションをあげて努力していけるといいですね。
特に自己効力感を高めることで、子どもは成功を怖いなどとは思わず、勝手に目標を宣言して、勝手に勉強して、勝手に成功していってくれることでしょう。親は、親の課題と子どもの課題の分離に注意して、自己効力感を高められるような声かけをしていけるといいですね。
レベル別に効果的な勉強法についてはこちらを参考にしてください。
受験期にはコピー機があると便利です。こちらも参考にしてください。
では!最後まで読んでいただきありがとうございます。