高校受験はいつから本気で始めたらいいのでしょうか?子どもが中学生になると気になる問題ではないかと思います。
中学は3年間しかありませんし、親としては入学すぐに高校受験を見据えて、内申点をとるために定期試験をがんばるのはもちろんのこと、提出物、授業態度、部活動、委員会活動、係活動、生徒会活動など全ての分野で頑張ってほしいと願ってしまいますよね。もちろん、そんなことが難しいのは分かっていますが、3年間だし、今やらないといつするの?と親としては思ってしまいます。
こんにちは!たこあんどわさびです。
高校受験はいつから本気で始めたらいいのか?時期別の勉強法、親にできることについてお伝えいたします。
高校受験の時期はいつくらい?
まず、高校受験の大体の時期を知っておきましょう。高校受験の場合には、各県によって、学校によってその時期は違います。
おおよその時期は次のようになります。
- 私立の推薦入試:1月上旬~2月上旬
- 私立の一般入試:1月下旬~2月上旬
- 県立入試1回目:2月上旬~2月中旬
- 県立入試2回目:2月下旬~3月上旬
高校受験では、私立高校の入試が県立入試より先にあることが一般的です。私立高校入試は、推薦入試の単願、推薦入試の併願、一般入試と3つのパターンがあります。
県立入試は1回の県と2回の県があり、1回の県では上記の県立入試2回目の時期に試験があります。2回入試がある県では、だいたい2回目のほうがメインの試験となります。
埼玉県を例にあげると、2022年度は、私立の推薦入試が1月23日ごろ、私立の一般入試が2月10日ごろ、県立入試は1回で2月25日です。追試験が3月7日にありますが、これは新型コロナウイルス感染症などで2月25日に試験が受けられなかった場合の特別措置です。埼玉県の場合には、私立高校の入試は確約を取っての推薦入試が基本です。そのため一般入試での募集はだいたい若干名です。
確約についてはこちらを参考にしてください。
このように、各県で毎年受験の時期は決まっています。自分の県ではいつ受験が行われているのか確認しておきましょう。
いつから本気で始めるのがいいの?
高校受験のゴールは決まっています。入試日ですね。そうであれば、いつから本気で始めるのがいいのか?の答えはもちろん決まっています。今から!ですね。
ただ、本気で始める!本気で始めよう!と思う必要があるのは中学生です。たとえ受験が3年先であっても今から始めるのが一番いいのですが、実際続かない、本気になれないというのは仕方がないことです。中学生にとって3年先はあまりにも先過ぎるからです。
本気という定義も難しいですね。どこを目指すのか?によってかなり頑張る度合いは変わってきます。現状よりワンランク上を目指す場合、現状維持を目指す場合、願書提出時に実力に合った学校を選ぶ場合それぞれに本気度合いは変わってきますよね。
現状よりワンランク上を目指す場合にいつから本気で始めればいいのか?という条件にすると、最低限中学3年生の夏休みからの時間は必要でしょう。1、2年生の復習ができるくらいのまとまった時間は夏休みくらいしか取れませんし、基礎を固めてワンランクアップを目指すには1、2年生の復習は必須だからです。
中学3年生の夏休みくらいから、部活も終わって勉強にシフトする子がたくさんいます。ぐんと勉強量をあげてくる子が増えますので、今まで通りの勉強では現状維持をすることも難しい場合があります。中学3年生の夏休みには最低限受験を意識した勉強をはじめましょう。
時期別!高校受験勉強法!
思い立った時から開始したほうがいい高校受験ですが、あまり長い期間受験を意識し続けることは中学生にとっては難しいことです。ただ、いずれ受験期間がくると思いながら勉強をすることは大切です。特に入試問題で難題を解かなければならないような難関高校では、早めに難問に慣れていくことができれば、受験期を少し楽に過ごせるかもしれません。
中学1年生の時
一番意識してほしいのは定期テストです。定期テストで点数をとることが、その分野をしっかりと勉強することにつながりますし、評定を取ることにもつながります。1年生の時には何よりも定期テストを大事にしましょう。
それにプラスして受験を意識するならば、習った部分の復習を時々しておくことです。これはなかなか難しいですね。塾などで定期的に実力テストなどがあればそれに向けて復習をしましょう。定期テストで一生懸命勉強してもなかなかそのあと復習することはありませんので、時間の経過とともに忘れてしまいます。学校ワークをきちんと解き切る力をつけていることが高校受験の基礎となるでしょう。
中学2年生の時
中学2年生でも基本は定期テストです。もちろん復習もして、2年生の勉強を身につけてしまうことを意識することが大切です。
それにプラスして高校受験を意識するならば、志望校を決めましょう。今の成績なんか気にせず行きたいところを志望校にします。目指す学校に合わせて努力することで必ず成績は上がっていきます。そのためにも志望校を意識し始めましょう。
中学3年生1学期
やはり定期テストはしっかり意識しましょう。そして、1.2年生の復習をしっかりしていきましょう。できれば、夏休みまでに一通り確認できれば、夏休みはさらに充実して過ごすことができるでしょう。
夏休みの間につけるべき力は、夏休みまでの勉強の基礎力です。つまり、そこまでの学校ワークを完璧に解けるようになる力です。1回しか勉強していないとすぐに忘れてしまいますが、繰り返すことで長期記憶に変わります。そこまでしっかりと基本を繰り返しましょう。
中学3年生2学期
評定は2学期までの成績が高校に調査書として送られることが多いです。2学期までは定期テストにしっかりと力を注ぎましょう。
そして、秋からは志望校の過去問を解き始めるといいですね。この頃にはまだ時間がありますから、過去問を解いてその分野の見直しをする時間もあります。過去問を基本にしてじっくりと勉強をすすめていきましょう。
中学3年生受験前
直前期にはしっかりと過去問を解いていきましょう。インプットよりもアウトプットの勉強を意識して問題演習を重ねることが得点力アップにつながります。間違えた問題で何が違っていたのか?を常に追求して、同じ間違いをしないようにしていきましょう。
受験勉強に本気になった時の勉強法!
部活動が終わってくると全体的に受験勉強の雰囲気になってきます。本人はやる気があったとしても、なかなかそれが長続きしなかったり、やる気に比例しては頑張れなかったりしますよね。中学生だから仕方ありません。そんな時にはプロの力に頼ることも役立つことがあります。
集団指導塾であれば、一緒に頑張る仲間がいます。環境に流されやすい中学生にとってみんなが頑張っているという環境は何よりも力になることがあります。一生懸命頑張っている人が実際に目の前にいることで、今頑張らなければならないという気持ちになることができます。
個別指導塾や家庭教師であれば分からない問題をすぐに教えてもらえますし、1人1人に合った勉強スケジュールをたててもらうことも可能です。親の話は素直に聞けなくても、塾や家庭教師の先生の話だと素直に聞ける場合もあります。
勉強するのは本人ですから、1人で頑張れればそれで問題ないのですが、プロの力を借りることで、頑張る環境を手に入れることができるかもしれません。
受験生のうち、本当に真剣に考えて受験勉強に本気で取り組んでいる人が1割、ほとんど何にもしない人が1割、なんとなく受験勉強をしている人が8割と言われています。このなんとなく受験勉強をしている8割から本気で取り組む1割に行くことができれば、成績は確実にのびるでしょう。
そのための環境を手に入れるためにプロの力を借りることも一つの方法ではないでしょうか?
こちらも参考にしてくださいね。
高校受験に向けて親ができること!
高校受験に向けて親ができることはあまりありません。中学3年生に勉強しろと口を酸っぱくして言っても全く響きません。逆に嫌気がさして勉強から距離を取ってしまう場合もあるでしょう。
ただ、何もしていない様子を見守るのは忍耐力が必要ですよね。話し合いが可能であれば、何をするのか?いつするのか?をお互いに共通の認識として持つことが有効です。そうすることで、すべきことをしていなければピンポイントに声をかけることができますし、きちんとすべきことをしていれば「よくやっているね!」と認めることもできます。
基本の言葉は「よくやっているね!」「がんばっているね!」です。なるべくこの言葉を使えるように対応していきましょう。何も言わずにいればいいなら・・・と放置してしまうのは違います。いつも気にかけていることを子どもに伝えながらできたことを認めていきましょう。
高校受験に備えて親ができることは、勉強の環境を整えることと生活のペースを整えることくらいです。
勉強の環境を整えるといっても特別のことをするわけではありません。勉強しやすいように掃除をしたり、テレビの音量を下げたり、いつもより少しだけ気を使いましょう。
生活のペースを整えるためには、栄養バランスのよい食事をつくったり、寝る時間が遅くなりすぎないようにコントロールしていきましょう。そんなにできることは多くありませんね。
親の受験ではありませんから、見守りながら、やきもきしながら、認めていくしかありません。忍耐力が必要ですが、子どもを信じる力が大切です。
こちらも参考にしてくださいね。
遅くとも中3の夏休みには高校受験を意識して本気で勉強を始めましょう!志望校を早めに決めて、なるべく早く勉強を開始することが、受験日が決まっている高校受験にとっては重要であることを覚えておきましょう。
では!最後まで読んでいただきありがとうございます。