埼玉県の高校受験生の保護者は秋になると、「確約の基準はどれくらいなの!」とか「確約を取りに行かないといけない!」とか「まだ、確約の基準を満たしていない!」などと確約が非常に気になってソワソワしてしまいます。でも、私立高校では確約という制度はないです・・・というスタンスです。なぜでしょうか?
こんにちは!たこあんどわさびです。
埼玉県では秋には私立高校の個別相談会で確約をもらいに行くんだと保護者は思っています。しかし、実際には個別相談会で「あなたは確約です。」と言われることはありません。個別相談会に行く前にこの点を理解しておきましょう。
- 確約はあるの?ないの?
- 暗黙の了解でもなくならないのはなぜ?
- 確約のもらい方
- 確約をもらえたら絶対合格するの?
- 確約に定員はあるの?
- 確約の基準はどれくらい?
- 確約はいくつとってもいいの?
- 確約がもらえなかったらテストを受けてもだめなの?
- 埼玉県入試を攻略しよう!
確約ってなに?絶対に必要なの?どうやってとればいいの?
確約は埼玉県の私立高校で北辰テストやそのほかの外部模試や評定の成績で、合格の約束をもらうことです。県公立入試は1校しか受検できません。念のため、確約を最低1校は必ずとっておきましょう。
確約はあるの?ないの?
高校側は、確約についての明言を避ける場合があります!
確約はあります!確約はありません!どっちも真実かもしれません。確約という制度としては私立高校は採用していませんと言うしかないようです。高校受験をする前から合格が決まっているというのはやはり少し問題だということでしょうね。
しかし、実際には北辰テストや通知表を利用したいわゆる確約制度というのはあります。埼玉県のほとんどの私立高校では、北辰テストや通知表を使った何らかの優遇制度をとっています。
埼玉県で確約を実施していないのは、慶應義塾志木高等学校、早稲田大学本庄高等学院、立教新座高等学校の3校くらいです。
どんな基準で確約をしているのか?というのは学校説明会など直接話を聞く機会でないと詳しく分からないかもしれません。なぜなら、確約という制度はないということで私立高校では統一されているからです。だから、確約基準について学校のホームページにのっていることはありません。直接話を聞くしかないということです。
そして、直接「確約はありますか?」と聞いても「確約はあります。」と答えにくいのが私立高校側の事情です。
暗黙の了解でもなくならないのはなぜ?
高校側にも受験生側にもメリットがあるからです!だれもが、高校に行けるように配慮された優しいシステムです。
つまり、確約は暗黙の了解として扱っているということです。それなら、確約なんてなくして普通に受験でいいんじゃないか?と思われるところですが、それでは大きな混乱が起きることが予想されます。
まず、受験生側からすると、合格が確実でないのですから、いくつも高校を受ける必要があり、受験料や日程調整が大変になります。そのうえ、埼玉県は受験生が多く、ある高校をめざす受験生のレベルは近接していて、いくつも受けたからといって必ずしも受かるとは限らないという点も問題となります。
そして、高校側としては受験生の動きが読めない、読みにくいということがおきます。併願で確約があれば、ほぼその1校で滑り止めは十分となります。私立高校側としては、併願公立の受験結果の影響を受けるくらいなのでどれくらいの人が入学してくるのかをだいたい予測することが可能になります。
そして、北辰テストの確約基準はだいたい2回分を採用することが多いため、安定して学力のある子を確保することができるということにもなります。
確約があるほうが、受験生にとっても高校側にとってもメリットが大きいということです。
確約のもらい方
確約は忘れずにもらいに行きましょう!
私立高校の個別相談会に参加して成績をみせて、確約をもらいます。このとき、注意する点は「確約ですか?」と聞いても高校側は「確約です。」とは言いにくいということを知っておくことです。
だから、確約の場合には「大丈夫です。」とか「基準は満たしています。」などの曖昧な表現になると思います。学校説明会などで北辰テストなどの合格基準があると分かっているうえで、成績を見せて「大丈夫です。」と言われた場合には確約が取れたと思って大丈夫です。
逆に取れない場合には、具体的な表現で説明してくれるはずです。「偏差値65をとってください。」とか「2学期の通知表で2をなくしてください。」などの説明があれば、それを満たせば確約が取れるということで、その場での確約は取れていないということです。
確約がとれなかったけれど、そのあと基準を満たすことができた場合にはどうするか?というのは学校によって対応が違います。各学校でもコースによって確約の基準が違います。個別相談に行ったときには中くらいのクラスで確約をとったとしてもその後北辰テストなどでさらに良い偏差値が取れればさらに上のクラスの確約をとることも可能です。
新たに確約が取れそうなとき、上のクラスの確約が取れそうなときには、郵送などで対応してくれる場合、再度個別相談をする場合など学校によって違いますので、基準を満たせた場合にどうしたらいいのか?は必ず確認しておきましょう。
個別相談会へ参加する場合の持ち物などについてはこちらを参考にしてください。
確約をもらえたら絶対合格するの?
確約をもらえたら、絶対合格するのか?というのはかなり気になる点ですね。この点については、普通に受験をしさえすればまず大丈夫だと考えていいと思います。
私が話を聞いた私立高校では、合格者と不合格者の表を提示して、不合格者は全員が確約がとれていない受験者だったという説明がありました。それくらい確約がとれていれば合格はほぼ間違いないということだと思います。
中学校では「私立高校は2校は受けておきましょう。」と三者面談などで言われることが多いようです。体調不良などで受験できない可能性などに配慮したものですが、確約がとれていれば普通に受けさえすれば1校でも問題ないと思っています。
もちろん、安心のためには併願であれば何校受けても問題ないので、いろいろな事情を合わせて考えてくださいね。
カンニングをしたり、会場で迷惑になるような行為をしたり、白紙で答案を出したり、受験中に眠ったり、というような普通ではありえない行為をしないようにしましょう。確約があれば、きちんとした服装で、真剣にテストに向き合えば、問題なく合格することができるはずです。
確約に定員はあるの?
確約の定員は、ある場合とない場合があります!
確約には単願と併願があります。
単願は、合格したらその学校に行きます!という約束になります。そのため、その学校が第一志望校である必要があります。他の選択ができなくなる代わりに基準となる北辰偏差値や評定の基準が低くなります。
併願は、合格したからと言って必ずその学校に行く必要はない出願です。第一志望校が他にある場合には、併願で確約をとります。自由がある分、北辰偏差値や評定の基準は高くなります。
確約に定員があるなら早めにもらいに行かないといけないですね。しかし、ほとんどの併願確約については定員はないと考えていいのではないかと思っています。
併願の場合には、単願に比べて北辰偏差値が高い場合も多く、実際の私立高校の期待する偏差値帯よりも上位の偏差値の子を押さえておくという意味合いも強いため、ほぼ定員はないということです。
しかし、入学者の人数はある程度決まっていますので、単願など確実に入学が分かっている場合では定員がある場合もあります。第一志望が私立高校で、単願で目指している場合には、1学期のうちから情報を仕入れて、早めの行動をおすすめします。
確約の基準はどれくらい?
確約の基準は学校説明会などでの説明を聞くしかないと思っておくほうが無難です。前年の実績などから少しずつ私立高校側が調整してきますので、正しく知るためには学校説明会に参加することがとても大切です。
多くの学校では7月の第3回北辰テストの結果~12月第7回までの北辰テストの結果で確約を出すことが多いようです。確約をとることができるのは北辰テストだけではなく、駿台テストやV模擬など他の外部模試でもとることができる場合があります。また、通知表の成績でも確約が取れる学校もあります。
利用できるテストなどについてはそれぞれの学校で違いますので、どのテストの何回目のテストを利用できるのか学校説明会で確認しておきましょう。
学校説明会に参加することが私立高校入試の第1歩です。学校の雰囲気や確約情報などを正しく手に入れるためにぜひ参加しましょう。こちらを参考にしてください。
北辰テストは埼玉県ではとても大切な外部模試です。こちらを参考にしてください。
確約はいくつとってもいいの?
確約はいくつ取っても大丈夫です。
確約を取ったからといって必ず受験しないといけないというものでもありません。併願の確約ならば、いくつとっても、いくつ受験しても大丈夫です。
しかし、単願の場合には注意が必要です。単願の場合でも確約はいくつとっても大丈夫です。しかし、受験はどこかひとつの高校しかできません。合格したら必ずその学校に行くというのが単願受験になりますので、いくつか確約をとったうちのどこかひとつの高校を選んで受験しましょう。
確約がもらえなかったらテストを受けてもだめなの?
どうしても行きたい私立高校なんだけど、確約が取れなかった・・・という場合にももちろんテストを受けることは可能です。
しかし、確約を取れている人はほぼ合格が決まっています。そして、埼玉県の制度上、確約を取らずに受験する人はかなりの少数となってしまいます。大多数確約が取れている受験生のなかで、確約が取れなかった人が受験する場合の厳しさは想像に難くないでしょう。
同じ私立高校でも確約のつかえる試験日とそうでない試験日がある場合もありますので、確約がある場合にはどの試験日の試験を受けるのか?は必ず把握しておきましょう。逆に、確約試験ではない試験日を設けている学校もあります。行きたい学校があるならば確約がなくてもぜひ目指してほしいです。
その場合にも確約のとれる学校をおさえにしておきましょう。
埼玉県入試を攻略しよう!
まずは、学校説明会に参加することです。私立、県立問わず行きたい!または、行く可能性がある学校では話を聞いておきましょう。そして、個別相談会に参加して、私立の確約がとれる学校を1校はおさえておきましょう。心配なら2校でも。
公立高校が第1志望だとしても、万一不合格でも行くところがあるという状況にしておくことが心配なく勉強に打ち込むために大切なことです。高校受験はきちんと考えて対策をすることでどこにも行くところがないという状況は回避できます。
学校説明会や個別相談会などは保護者が主導で情報を収集し、日程調整をして参加する必要があります。気づいたら全部終わっていたというようなことにならないように早め早めに動いておきましょう。
気づいたら、学校説明会・個別相談会が終わっていた・・という場合にも、直接私立高校に連絡すれば対応してくれることもありますので、そこであきらめずに行動してみてくださいね。
確約は埼玉県高校受験攻略の大切なポイントです!正しい知識を持って対策してくださいね!
勉強法はこちらを参考にしてください。
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では!最後まで読んでいただきありがとうございます。