育児の目標は何ですか?1人1人それぞれにいろいろな目標があるのではないかと思います。のびのびと育ってほしい!将来のためにもいい学校に行ってほしい!お金を稼げるようになるといいな!
きっといろいろな目標に向かって子育てをしていることでしょう。とてもそんな目標なんて考えられない!という時期もあるかもしれません。それでも親は子どもの幸せを願っているのではないでしょうか。
こんにちは!たこあんどわさびです。
早慶附属高校に合格した長女を育ててきたなかで、思い通りになることはほとんどありませんでした。それでも、中学3年生という頑張るべき時に予想していた以上の努力をすることができました。子どもを育ててきた15年間を振り返って、大切にしてきた考えについてお伝えいたします。
乳児期から大切にしていること
長女が乳児のころから大切にしていることが1つあります。それは、赤ちゃんであっても1人の人間だということです。
親の思い通りに動く必要はないし、親が思い通りに動かしてはいけない。どんなときにも本人の気持ちを尊重するように努力していました。
歩きたいという欲求がでてきたのは5か月ごろ。もちろん歩けませんから常に私が手を支えて歩いていました。ハイハイをたくさんしたほうがいいと本には書かれていましたが、本人はハイハイをしたくなかったのだから、仕方ないです。
もちろん、一人の人間としてはまだ未熟ですから、してはいけないこともしてしまいます。それについても小さいから仕方ないですませてはいけないと思います。
例えば静かにしないといけない場所では、どんなに小さいときでも静かにしなければいけない理由とともに静かにしようと伝え続けてきました。1度で分かるわけではないけれど、怒らずに何度も同じことをただ伝えます。そうするうちにだんだんと分かるようになっていきました。
幼児期の過ごし方
幼児期には本人のやりたい!がたくさんでてくるので、親としては大変な時期かもしれませんね。そして、親としてもやらせたいことがたくさん出てくる時期でもあります。あれも、これも、とたくさんの習い事をさせたくなってしまうかもしれません。
週に7つの習い事をしている・・・というような子もいましたが、本当に本人がやりたいことなのかどうか?は考える必要があるのではないでしょうか。やらせたいことが家でできることならば、この時期はまだ親の言うことを素直に聞く時期ですから一緒に楽しんで取り組んでみるのもいいですよ。
一緒に取り組むときには、親はとにかく継続していくことを考えましょう。1~2回では身につくことはありませんが、週に1回でも続けていくことでだんだんと上手にできるようになります。
長女とは幼稚園のときからピアノを小学4年生まで、習字を中学2年生まで週に1回程度継続しました。どちらも学年で代表になるくらいには身につきました。
幼児期には親が一緒に取り組んでくれる時間も楽しいですし、必ずしも楽しくなくても、親が自分のために時間を使ってくれているということは分かってくれています。だから、普段の生活に当たり前のようにやることを組み込んでいきましょう。親が手をかけてくれていることは絶対に子どもに伝わります。
2020年4月開講の将来のために地頭を鍛えていくという今までにない教材の通信教育がこちらのワンダーボックスです。子どもたちは楽しみながら取り組むことができるでしょう。参考にしてください。
また、英語も家でできることがいろいろあります。こちらもどうぞ。
面倒くさいけど、どうしようかな・・と思うなら、ぜひ、面倒くさいけど頑張ろう!を選択してください。幼児期に面倒くさいけど頑張ろう!をどれだけたくさん選択したかで、将来的に手がかからなくなっていくのではないかと感じています。
いろんなことを理解してくる幼児期なので、たくさんやらせたいことはあると思いますが、基本的には本人のやりたいこと!を優先するのがいいですね。そのためにやらせたいことを家でしていたという側面もあります。家ですることなら、時間をずらすことも簡単です。幼稚園のお友達と遊んでいても、15:00には習い事がある!となると帰らないといけないですから。
お友達と遊ぶ時間はいろんなことを学ぶ時間でもあります。楽しいばかりではないけど、やっぱり楽しい。小さい時なら少しくらいコミュニケーションで失敗しても次の日どころか5分後にはケロッとして一緒に遊ぶことは簡単です。ぶつかって、失敗して、そして学ぶことがあるはずです。
まだ未熟な時期ですから、できる限り見守ってあげられるといいですね。
小学生時代やるべきことの伝え方
小学生時代には本人がやりたいこととやりたくないことがはっきりとしてきます。3年生にもなるとかなり手も離れてきて少し寂しさを感じます。
「やるべきこと」と「やりたいこと」のどちらも大切にしてほしいと思います。
「やるべきこと」をきちんとしてもらうためには、最初から約束しておくことが小学生には有効です。毎日これだけはする!ということを守ってもらいましょう。
親としてはあれもこれもしておけばあとで楽になるだろう!と思いますが、負担にならない程度の量を心がける必要があります。今後、中学生、高校生、大学生と本人が自主的に勉強をしていくための練習です。量が多すぎて勉強が嫌になるようでは本末転倒です。
「やりたいこと」はぜひ応援してあげましょう。「やりたいこと」が野球だったり、バレエだったりする場合には手放しで応援してあげることができます。
しかし、ゲームがやりたい!という場合にはすぐに制限をしてしまいたくなるかもしれません。でも、本人はゲームがやりたい!わけですから、これに熱中する時間はきっと充実しているはずです。本心で楽しい!と思っているはずです。ですから、生活習慣を乱さないこと、「やるべきこと」をやっているのであれば、ある程度は自由に熱中しておくのもいいのではないでしょうか。
大人でも「やりたいこと」をあまり制限されるといやだなと思いますよね。1人の人間として尊重するならば、自分がされて嫌だと思うことはなるべくしないようにするのがいいと思っています。ある一定のルールに従っている限りは本人の「やりたいこと」に過剰に口出ししないほうがいいでしょう。
中学生は本人を尊重!
中学生は本人を尊重していくことが大切です。勉強に関しても「勉強しなさい。」で素直に勉強をする時期は過ぎています。本人のやる気がなければ、無理やり机に座らしてもほぼ意味がありません。できれば、中学生になるまでにやる気を育てておくことができれば、あとは自分で頑張ってくれます。
やる気の育て方はこちらを参考にしてください。
早慶附属に合格した長女が塾に行き始めたのは中学2年生でした。そこまでは本人と一緒に何を勉強していったらいいのか?を定期テストのたびに見直して、試行錯誤しながら勉強に取り組んでいました。それでは足りない・・と本人も親も塾の必要性を感じたため、新たな一手として塾に行くことにしました。
そこからは親が口を出す時期は過ぎたと思ったので、ほとんど塾にお任せでした。長女の努力と希望により早慶附属高校という選択肢を選びました。
自分のことが好き!という気持ち
1人の人間として尊重することに加えて、自分のことを好きでいてほしいと常に思っています。自分のことが好きならば、自分を大切にできると思うからです。自分を大切にできる人は他人を大切にすることができると思うのです。
そのためには、常に存在を認めていくことを大切にしています。積極的にほめるというよりは、人格を否定するような言葉は使わないという点を守っています。例えば、食事のマナーが悪いときには「ちゃんと左手を添えなさい!」と言います。でも、「そんなこともできないなんてあなたはダメね!」とは絶対に言いません。
そのままのあなたでここにいていいんだよ!という家庭でありたいと思っています。
まだ死ぬわけにはいかない
子どもを産んでから年1回の健康診断は欠かしたことがありません。年々聞きたくない結果が出てくるようになっていますが、必ず受けています。
学生の間は勉学に集中してほしいですし、大人になってからも出産・育児はやはり大変であることも分かっています。だからこそ、まだ今死ぬわけにはいかないという気持ちがあります。少しでも力になれることがあるなら生きて助けてあげたいと思っています。
早期発見・早期治療でそれが叶えられるなら!と健康診断を受けています。
幸せな大人に育ってほしい
そして、最終目標は幸せな大人になってほしいということです。それは必ずしも、お金や地位ではなく、どんな環境であっても自分は幸せだと思える大人です。
私はもともとずぼらなので、完璧に育児ができているわけではなく、かなり手を抜いています。幸せな大人を育てるためには、親もやっぱり幸せな大人になる必要がありますから、無理はできません。
年に1回くらい、「自分のことは好き?」と確認すると、長女も次女も迷わず「好き」と答えてくれます。ちょっとうれしい瞬間です。
そして、次女はよく「お母さんが緩くて私はラッキーだったわ。」と言います。家庭はある程度緩くていいのではないでしょうか。次女の絶対に守らないといけないルールは「9:30には寝ること!(長女は9:00に寝ていましたが、妥協の時間です)」です。それ以外はほとんど努力目標です。
それでも長女も次女も特に道を外れることなく、頑張るべき時には頑張れるようになっています。
完璧な育児、完璧な人、完璧な家庭、なんてありません。幸せな大人になるためには、幸せな子ども時代を送る必要があります。幸せな大人を目指して、子どもを尊重し、少し緩い無理のない育児をしてくださいね。
では!最後まで読んでいただきありがとうございます。