簿記3級を学び始めて3週間ほどが経ちました。過去問を8回分解いて簿記3級の合格点には届くようになってきました。
こんにちは!たこあんどわさびです。
過去問を8回分解いて、最初は50点以下だったのが、少しずつ分かることが増えてきて合格点の70点を超えてくるようになりました。簿記2級をとるための簿記3級のゴールは過去問でほぼ100点をとれるようになること=簿記3級の分からないところを残さない!としています。
簿記3級に受かるコツは、「正しい仕訳」「根気」「同じ間違いをしない」です。過去問をしているときの間違いポイントについてもまとめました。間違えやすいところを押さえて知識を補強していきましょう。
- 簿記3級の基本情報
- 簿記3級の勉強ポイント!
- 簿記3級の過去問を解いて感じたこと
- 簿記3級の間違いポイント!
- 簿記3級に受かる3つのコツ!
- 簿記3級をやってみようかな!と思ったら
- 簿記3級に挑戦しよう!
簿記3級の基本情報
簿記の検定には全商簿記と日商簿記があります。全商簿記は全国商業高等学校協会が行う検定で、日商簿記は日本商工会議所が行う検定です。同じ級でも日商簿記のほうが出題範囲が広くなり難易度が上がります。全商簿記の1級が日商簿記の2級に該当するようです。
「簿記検定」という場合、多くは日商簿記のことになります。こちらでも、簿記3級=日商簿記3級ととらえてください。
簿記3級のレベルは、基本的な商業簿記を修得し、小規模企業における企業活動や会計実務を踏まえ、経理関連書類の適切な処理を行うために求められるレベルとなっています。業種・職種にかかわらず「必須の基本知識」として役立ちます。
過去の合格率などはこちらです。
回 | 受験者数 | 実受験者数 | 合格者数 | 合格率 |
---|---|---|---|---|
154(2020.2.23) | 100,690名 | 76,896名 | 37,744名 | 49.10% |
153(2019.11.17) | 99,820名 | 80,130名 | 34,519名 | 43.10% |
152(2019.6.9) | 91,662名 | 72,435名 | 40,624名 | 56.10% |
151(2019.2.24) | 104,357名 | 80,360名 | 44,302名 | 55.10% |
150(2018.11.18) | 111,657名 | 88,774名 | 38,884名 | 43.80% |
149(2018.6.10) | 101,173名 | 79,421名 | 35,189名 | 44.30% |
簿記3級の試験は70点が合格点と決まっていますから、それをクリアすれば合格できます。 簿記3級の試験科目は商業簿記で、試験時間は120分、受験料は2850円です。
簿記3級の勉強ポイント!
簿記3級は正しく仕分けることが1番大切な勉強になります。これができないと問題を解くことができませんし、これができれば合格はかなり近づいています。
正しく仕訳さえできれば、あとは細かいポイントをおさえて、問題を解くことに慣れるだけです。過去問を何度も解いて、自分の間違いポイントを理解していきましょう。
簿記3級に受かるコツの1つ目は、「正しい仕訳」です。
簿記3級の過去問を解いて感じたこと
完全なる初学者が簿記3級の過去問をはじめて解いて感じたことは、「めんどくさい」です。
過去問の第1問と第4問は知識を問われる問題が多いので、知っていれば答えられることもあるのですが、第2問、第3問、第5問は1つ1つの仕訳を正しく積み上げていって、途中数字を1つも間違えないようにしなければ完璧に答えることは難しいです。
そんなに難しいことをしているわけでないですが、その行程は1つ1つが大切で答えはポンとは出ません。1つ数字を間違えてしまうことで影響が大きく、間違いポイントは1つだったのに、問題としては3問ミスになってしまった・・・ということもあります。
つまり、根気が大切です。1つ1つをめんどくさがらずに仕訳けていかないと最後の答えにたどり着けない。でも、たどり着けたときはよし!!って感じですよ。
過去問を解いていて、この根気が足りなくて過去問に取り組めない高校生とか多いんだろうなぁと感じました。
簿記3級に受かるコツ2つ目は「根気」です。
簿記3級の間違いポイント!
簿記3級初学者の間違いポイントについてお伝えいたします。私がリアルに間違えた問題です。こんなふうに書き出してみると次に取り組むときにそのポイントについては気をつけることができるようになるのでおすすめです。同じ間違いをしないことが、どんな勉強でも大切なことです。
仕入のための付随費用は仕入に含める!
仕入のための付随費用は仕入れに含めますが、仕入の付随費用が相手方の負担の場合や売上では別勘定になります。相手に請求するときに売掛金に含めることもあります。
固定資産の付随費用は固定資産に含める!
固定資産の付随費用は固定資産に含めます。支払手数料や運送費も全て固定資産勘定になります。例えば、11/1に土地を購入して、11/2に手数料を払った場合など購入日と手数料の支払日が違う場合にも勘定項目は土地になります。
商品に関わる取引は商品有高帳にも記載する
最初は商品有高帳が何かもよく分からなかったので、何に使うの?と思っていました。商品有高帳は商品の在庫状況が分かる帳簿です。商品の仕入や売上があった時に記載します。
商品有高帳の払い出し単価は原価!
商品有高帳の払い出し単価には原価を記入します。払出=売上なので、売価を書きたいところですが、原価で書くところがポイントです。
入金伝票は借方が現金、出金伝票は貸方が現金、振替伝票は借方と貸方の位置に注意
入金伝票は現金が増えたときに使う伝票で、出金伝票は現金を使ったときに使う伝票です。だから、入金伝票は借方が現金で、出金伝票は貸方が現金です。振替伝票は、借方と貸方の位置がよく分からなくなってしまうので、どういう取引なのかイメージできるといいですね。
建物の増改築などで価値が上がった時には勘定項目は建物
建物の増改築費は修繕費にしてしまいそうですが、建物の価値が上がる工事などの場合には勘定項目に建物を使います。建物の価値を下げないための工事などは修繕費として計上します。
損益計算書では仕入は売上原価、売上は売上高になる
損益計算書に書くときには、仕入→売上原価に、売上→売上高になります。そのまま仕入・売上で書いてしまいそうになるので注意が必要です。
貸倒引当金が底をついたら、貸倒損失になる
貸倒引当金項目があったから全て貸倒引当金にしていたら間違っていました。貸倒引当金をあるだけ使ったら、残りの損失は貸倒損失になります。
未払金と未払費用は別!
未払金と未払い費用は同じような気がしてかなり迷った問題でした。でも、未払金と未払費用は別の勘定項目になります。
未払金は、商品以外の物やサービスなどすでに購入したけれどまだ払っていないお金のこと、未払費用は決算時にはまだ払っていないけれど、決算期間に一定の契約に従って継続して役務の提供を受ける場合に、すでに提供された役務に対してまだ支払っていない費用のことです。
貸倒引当金は評価勘定!
これはそのまま記憶問題ですね。貸倒引当金は期末に設定した見積額を資産(受取手形や売掛金)から控除することで期末に所有する売上債権の回収可能な金額はいくらになるかを評価する側面を持っています。そのため評価勘定といいます。評価勘定にはほかに減価償却累計額などがあります。
期末日がいつなのか?を確認する!
「完璧に解けた!」と思って丸付けをしていたのに、いくつもミスがあり・・・原因を突き止めると期末日が12/31だったのに、3/31で計算していました。そもそもの問題を読み違えていました。何を聞かれているのか?を確認するのは大切ですね。
給料の所得税預かり金が別なのか?含まれているのか?に注意!
例えば「給料100000円を所得税の源泉徴収分2000円をひいて当座預金から振り込んだ」と「給料98000円を当座預金から振り込み、所得税の源泉徴収分2000円は現金で支払った」が、給料については同じことを言っているのに仕訳時に間違えてしまっていました。
所得税の源泉徴収分が、給料に含まれていて差し引かないといけないのか?すでに給料から差し引かれた額をいわれているのか?をチェックしましょう。
簿記3級に受かる3つのコツ!
簿記3級に受かるコツは「正しい仕訳」「根気」「同じ間違いをしない」の3つです。
「仕訳」の基本はそんなに難しくありません。やる気があれば、3時間くらいでなんとなく分かった!までいけるはずです。ただ細かい点をきちんと覚えるまでには慣れることが必要です。「正しい仕訳」ができるようになるまで問題演習を繰り返しましょう。
問題演習を繰り返すならば、過去問集がおすすめです。実際の問題に取り組むほうがやる気にもなります。実際に試験に出ている問題で繰り返していきましょう。最初は「これどっちが借方?」と思っていたような仕訳がいつの間にかスラスラと分かるようになっていきます。
ただ、スラスラと出てくるようになれば、問題を解くのは楽しくなっていきますが、そこまでに至るのに「根気」が必要です。
過去問の第3問や第5問は、10~25程度の仕訳問題を解いた後に、合計や残高を出す計算をしていきます。そのため、1つ1つの仕訳がきちんとできていないと、結果的に、答えが合わない・・・もういや・・・となりがちです。間違っても、「根気」よく取り組んでいくことができれば、必ず徐々にできるようになっていきます。
そして、最後は「同じ間違いをしない!」です。もちろん、覚えているつもりでも同じような問題を間違えてしまうことはあります。でも、同じ間違いをしないように対策をとることが大切です。
過去問を解いて自己採点をしたら、なぜその問題を間違えてしまったのか?という理由を必ず突き止めましょう。
そうすると、根本的に覚えていなかった問題、ケアレスミス、勘違いしていた問題などが分かるようになり、それぞれに対策がとれるようになります。上記のようにまとめてみると、自分の弱点がよく分かって、その点については特に気をつけることができるようになるのでおすすめです。
簿記3級をやってみようかな!と思ったら
簿記3級をやってみようかな?と思ったら、独学でも取り組むことができます。ただ、勉強をすすめてから分かったのですが、簿記2級まで視野に入れているならば、最初から通信講座をとることもおすすめです。
なぜなら、簿記3級は簿記2級とセットで受講すると格安なことがあるからです。簿記2級になると簿記3級に比べて難易度が上がりますから、独学で過去問だけで!というのは難しくなってしまいます。そのため、簿記2級では、通信講座や通学を考える人が増えます。
簿記2級と簿記3級がセットだとお得な通信講座があることに気づきました。すでに簿記3級の勉強をはじめてしまっていて今からだともったいない気がするので、最初からこちらにしたらよかったかも・・と思っています。
スタディング
スタディングは、3級講座が3480円(税別)2級講座が17980円(税別)2級・3級のセット講座が19980円(税別)と他の通信講座に比べてお得に学習することができます。
ただし、テキストはPDFになるので、本としてのテキストはついてきません。また、過去問は別に購入したほうがいいでしょう。それでも、安価であることには変わりありませんね。分かりやすいスマホテキスト、聞きやすい講義をぜひ体験してみてくださいね。
フォーサイト
フォーサイトは、テキストと講義・問題集がセットになっており、それだけで合格が目指せる通信講座です。
簿記2級講座が、33800円(税別)で、簿記2級・3級のセット講座なら、37800円(税別)です。簿記3級講座だけを受講すると、14800円(税別)なので、セットにするとかなりお得です。
回数制限がありますが、不明点を質問することもできます。テキストはオールカラーで分かりやすくまとめてあってやる気になります。それで、標準的な通信講座よりは安価になっています。
2020年2月試験(簿記2級)の合格率は全国平均の2.33倍!高い合格率の簿記講座はフォーサイト
ユーキャン
オリコンお客様満足度第1位の簿記通信講座はユーキャンです。
3級講座は、39000円(税込)、2級講座は49000円(税込)となります。いつから始めても1年間はサポートがつきますので、決意したときに始めることができます。セット割がないのは残念ですが、分かりやすいテキストで学習できます。テキストメインで、質問しながら理解していきたい場合にはこちらがおすすめです。
簿記3級に挑戦しよう!
簿記3級に受かるコツは、「正しい仕訳」「根気」「同じ間違いをしない」です。
最初は、正しく仕訳をすることにも時間がかかるので、多くの仕訳をすることに根気が必要ですが、問題演習をつみ重ねることでだんだんと時間も短縮して勉強がはかどるようになります。最初が1番分からないのは当たり前ですから、最初にあきらめてしまわないようにしましょう。根気よくひとつひとつ積み重ねていくことが必ず合格につながります。
問題演習をたくさんして、同じ間違いをしないように自分の弱点をまとめてみるのもおすすめです。
簿記3級の勉強をすると、経理のことがすっきりと分かるようになるでしょう。ドラマを見たり、ニュースを見る時にも簿記の知識があると、納得できる場面も増えて分かる自分ににやりとします。
新しい知識を手に入れるのは楽しいですよ!簿記3級に挑戦してみてくださいね。
独学ならばおすすめのテキスト、問題集はこちらです。過去問を中心に勉強して、テキストで分からない分野を補強してくださいね。
では!最後まで読んでいただきありがとうございます。