「勉強しなさい!と言われたことがない」と言える大人は、勉強してきた人であることが多いです。「勉強しなさい!」を連発していても全く勉強するようにならないと悩んでいる方はぜひ読んでみてくださいね。
こんにちは!たこあんどわさびです。
「勉強しなさい!」と言わなくても勉強するようにするためだけではなく、将来にわたって良好な親子関係を築いていくためにも「勉強しなさい!」と言わなくてもすむようにしていきましょう。「勉強しなさい!と言われたことがない」と言う大人の育て方についてお伝えいたします。
- 【勉強しなさいと言われたことがない人】って本当にいるの?
- 【勉強しなさい】と言ってしまう気持ちは?
- 【勉強しなさい】と言っても勉強しない理由
- 【勉強しなさい】と言わずに勉強する子になるための8つのポイント!
- 【勉強しなさい!と言われたことがない】と言える大人を育てよう!
【勉強しなさいと言われたことがない人】って本当にいるの?
東大生は「勉強しなさい。」と言われたことがないと聞いたことはありませんか?
よく勉強ができる人に限って、「「勉強しなさい!」と言われたことがない。」と言っているように思います。
【勉強しなさいと言われたことがない人】は実際にはほとんどいないかもしれません。でも、【勉強しなさいと言われたことがないと言う人】は意外に多くいます。
最初から親が何もしない完全放置なのに子どもは黙々と勉強するなんてことは、かなり稀な例ではないでしょうか。
子どもが小さいうちに継続の芽を育てたり、興味を広げる手伝いをしたり、子どもの趣味に寄り添ったりすることが自己肯定感ややる気を育てていきます。最初は好きなことしかしたくないと思っていた子どもも、だんだんと自分に必要な勉強は何だろうか?と考えることができるようになり、やればできると思えれば自分で勝手に努力するようになるでしょう。
自分で勝手に勉強してくれるのだから、勉強しなさいという必要はありませんよね。でも、おそらく勉強しなさいと言われてこなかったと言う大人も幼いときには、勉強もしたほうがいいよ!と言われているのではないかと思っています。幼い時の記憶はあいまいですし、自分のことを思って言われた冷静な勉強しなさいを素直に受け取っていた時代のことならば覚えていなくても当然です。
つまり、勉強しなさいと言われたことがないという人は、自己が確立され記憶がはっきりする頃には勉強しなさいと言われなくても勉強する子になっていたということではないかと思っています。
【勉強しなさい】と言ってしまう気持ちは?
「勉強しなさい!!」と言ってしまうのは、やっぱり子どものことが心配だからですよね。勉強できるようになれば、将来職に困らないのではないか?と子どもの幸せを願っているからですよね。
言いたくないけど、勉強していない姿を見ているとどうしても「勉強しなさい!」を口に出してしまう場合もあるでしょう。
子どもの評価が自分の評価のように感じて、少しでも勉強ができる子にしなければならないと真剣に向き合っている場合もあるかもしれませんね。
子どもに何の興味もなければ、勉強してもしなくてもなんとも思わないのではないでしょうか。将来の幸せのためにも勉強を頑張ってほしいという気持ちが「勉強しなさい!」になってしまいます。
【勉強しなさい】と言っても勉強しない理由
しかし、「勉強しなさい!」と言っても子どもは勉強しません。なぜなら、誰かに強制されたことを人はやりたくないと思うからです。やったとしても形だけになってしまいます。
これは大人でも分かることではないでしょうか。仕事ならお金をもらっていますから、強制されたことでも嫌だなと思いながらも一生懸命するかもしれません。でも、それが家事だったら?
「洗濯しなさい!」「掃除をしなさい!」と言われたらやろうと思っていても一気にやる気が失せるのではないでしょうか?自分からしないといけないなと思ってするのと、誰かにやるよう強制されるのでは大きく違うことが分かるのではないでしょうか。
「勉強しなさい!」も同じです。自分でやらないといけないと分かっている場合には、やる気が失せる言葉にしかなりません。
「勉強しなさい!」と怒られて、しぶしぶ勉強をはじめたとしても、やる気はないですから、結局身につきません。一見、勉強をはじめたように見えるためにやっぱり怒らないとダメだと思うかもしれませんが、それで成績が伸びたということはないのではないでしょうか?
【勉強しなさい】と言わずに勉強する子になるための8つのポイント!
「勉強しなさい!」と言って、それなりに素直に勉強するのは小学生までだと思っておきましょう。小学生のうちは、冷静な「勉強しよう!」で勉強習慣をつけておくことで、中学生以降に勉強が必要となった時にその経験が役立ちます。
それにプラスして、子どもの自己肯定感を育てるように接していくことが大切です。こちらを参考にしてください。
しかし、中学生になっているならば、子どもは成長し、勉強が必要なことは分かっていて、「勉強しなさい!」に大きな反抗心を持ってしまう時期に突入しています。この頃には親が接し方を変える必要があるでしょう。
「勉強しなさい!」と言わずに勉強する子になるための8つのポイントはこちらです。
- 親が一生変わる覚悟を持つ!
- 怒るポイントを絞る
- 子どもは成長するということを忘れない!
- 「勉強しなさいと言わない!」と宣言する!
- 自分のことは自分でするよう促す
- 1日1つ子どものいいところを見つけて伝える!
- ノートを活用してやることを見える化する!
- 将来について考える
親が一生変わる覚悟を持つ!
中学生以上で、「勉強しなさい!」と言わないと勉強しないが嫌々しているから身についていないという状況であるならば、まずは親が先に変わる覚悟を持つことが大切です。
人を変えることはとても大変なことです。何か言われたからと言って自分を簡単に変えることは難しいですし、むしろ反発してしまうでしょう。でも、変えたいのが自分ならば、変わる!という覚悟を持つだけですぐに変えることができます。子どもが子どものうちならば、親が変われば子どもは必ず変わります。
子どもを良い方向に変えたいならば、まずは自分が変わりましょう。言葉を尽くすよりもよっぽど簡単に子どもは変わっていくでしょう。
親が変わる覚悟を持ったとして、子どもが変わるまでには時間がかかるということも覚えておきましょう。私は変わって1週間たつのに子どもが変わらない・・・のは当たり前です。親は一生自分が変わる覚悟をもって取り組みましょう。
怒るポイントを絞る!
では、どのように変わったらいいのでしょうか?
まずは、怒り続けることはやめましょう。いつも笑顔を心がけて、勉強の話題からは遠ざかりましょう。怒りたくなったときには6秒カウントすると大きな感情の動きを抑えることができるそうです。6秒数えている間に、本当に怒ることなのか?を考えます。
命にかかわるようなことならば怒ってもいいです。しかし、多くの場合命にかかわるようなことはほとんどないでしょう。
- 子どもが成長したらできるようになるだろうと思うことなら、スルーしてしまいましょう。
- 子どもが知っておいたほうがその子のためになると思うようなことならば冷静に伝えましょう。
- だれもが失敗してしまうようなことならば失敗しないようにする対策を考えたり、片付け方を教えてあげましょう。
テストで点数をとる勉強は学歴がなければ入れないような会社を目指しているならば必要ですが、そうではない仕事に就きたいのであれば勉強は必ずしも必要とはいえません。勉強しなさいと怒るのは、親の勉強して成績を上げてほしいという期待に子どもが沿っていないからですよね。怒ることで事態が好転することはあり得ません。
真剣に怒らないといけないことは実際には少ししかありません。怒る基準は各家庭によりますが、命に関わること、他人に迷惑をかけることなど基準を明確にしてそれ以外は怒らないようにしましょう。
子どもは成長するということを忘れない!
親はもう日々成長するようなことはありません。でも、子どもは日々成長しています。目には見えないかもしれないけれど、心も体も毎日成長しているのです。親は自分が成長しないため子どもが成長していることを忘れがちです。
そのため、すでに一人で勉強できるようになっているかもしれないのに、1年前の様子を引きずりながら、言わないと勉強しない・・・と思い込んでいるかもしれません。少し前まで何の口答えもせずに素直に勉強していたのに、だんだんと反抗するようになったとしてもそれは成長の証です。
子どもが成長しているのに親の態度を全く変えなければ、衝突するのは当たり前です。子どもの成長に合わせて子どもに任せることを増やし、一歩ひいて自立を見守っていきましょう。
「勉強しなさいと言わない!」ことを宣言する
親が「これからは「勉強しなさい!」とは言わない!」と宣言するのもいいですね。宣言したならイライラしたとしても見守りましょう。親が簡単に宣言を破っていては見本とはなりません。
最初ははねを伸ばすかもしれませんが、だんだんやろうかなと思うようになるはずです。親は勉強しなさいとは言わないけれども、ここで放任してしまうわけではありません。一緒に計画を立てたり、一緒に勉強してみたりすることが、中学生くらいまでの子どもにとっては心強い道しるべとなるでしょう。
今までの勉強が理解できていない場合や自分で勉強しようと思っても勉強の仕方が分からないということはよくあることです。これを解決するためには、自分で考えなくても勉強スケジュールをたててくれる学習サービスを利用するのがいいでしょう。必ずしも親子だけで解決する必要はありません。この時もいろいろな選択肢を親が用意し、それを子どもが選ぶことで子どもの勉強への責任感を育てていきましょう。
集団指導塾では学校と同じような授業メインの学習になりますので、今勉強についていけてないようであればあまりおすすめできません。個別指導塾や家庭教師ならば勉強のし始めを導いてくれるでしょう。通信教育ならば無学年方式でいつからでも学べる「すらら」がおすすめです。
こちらを参考にしてください。
自分のことは自分でするよう促す
いろいろと対策をしたのにいつまでたっても自分で勉強するようにならない・・・という場合、それまでに自分のことを自分でしてこなかった可能性があります。全て親がしてくれるから全て親任せにしていた・・・という場合です。これではいつまでたっても自分で勉強することができませんね。
この状態は大人になった時に困ってしまいます。親はいつまでも元気ではなく、子どもはいつまでも子どもではありません。自分のことは自分でできるようにならないと生きていくことが大変になってしまいます。
なるべく、自分のことは自分でするように冷静に促していきましょう。それが自主的な勉強につながっていきます。
1日1つ子どものいいところを見つけて伝える!
子どもの短所が気になってしまうのは親としては仕方ないかもしれません。でも、子どもからしたら、いつも短所ばかり言われるのはたまったものではありませんよね。短所はすぐに目につくけれど、長所には気づいても伝えることがないかもしれません。
だからこそ、1日1つでいいので子どものいいところを見つけて伝えましょう。そんなに大げさに伝える必要もなく、いいところだけではなく親が嬉しいなと思ったことを伝えるのでもいいのです。また、短所だと思っていたところも長所になるかもしれないと日々を見つめてみてください。
- 今日は自分で勉強をはじめられたね
- 洗濯物を取り込んでくれてありがとう
- ゲームへの集中力はすごいね。今は何のゲームが好きなの?
- 何も言ってないのに早めにお風呂に入れたね
- ちょっと前に比べていろんなことがさっとできるようになったよね
- 今日はやることが早く終わったね
昨日の子どもに比べて、成長していることを伝えましょう。兄弟など他の人と比較しないようにし、勉強しないことへの嫌味としてとらえられることのないような伝え方をしましょう。
ノートを活用してやることを見える化する
自分で勉強をはじめて1番困ることは何をすればいいの?ということです。だから、提出物の締め切りなどと合わせて、何をするのか?を書いたノートを一冊準備しましょう。何時間するのか?ではなく、何をするのか?が大切です。
やるべき勉強をノートに書いておいて、実行できたら消していくと何を自分がしたのかが一目で分かってやる気にもつながります。何をすればいいのか?を確認できるのでおすすめです。
子どもが嫌がらないならば一緒に計画を立てれば大体の様子は把握できるでしょう。そして、「勉強しなさい!」を言わないように見守りましょう。
将来について考える
そして、将来について考える時間を持ちましょう。
「将来について考えてるの?!」と半分怒りながら言ったとしても有意義な時間が持てるとは思えないですよね。親から伝えたほうがいいのは、「大人になったら仕事をしてお金を稼ぎながら自分で自立して生活してほしい。」と言うことです。勉強してほしいのもこれを実現するためですよね。口に出すことで実現に近づきます。
何をして稼ぐのか?どうやって生きていくのか?を具体的に考えることが勉強につながることがあります。どんな仕事でも楽しいだけのことはありません。努力すべき部分が必ずあって、それは今しなければならない勉強とつながってきます。
もし将来を考えたときに、今勉強せずにその仕事に就くための技術を磨くことのほうが大事だと思ったならばそれも有意義です。真剣に何かに取り組むならば、必ずしも勉強でなくてもいいのではないでしょうか。
【勉強しなさい!と言われたことがない】と言える大人を育てよう!
「勉強しなさいと言われたことがない」という人は多くの場合とてもうれしそうにそう教えてくれます。親が子どもに全くの無関心だった場合にはおそらく嬉しそうにはならないはずです。
逆に「勉強しなさい!」と言われ続けた人がそれを嬉しそうに教えてくれることはほとんどありません。あまりいい記憶ではないからですね。
勉強は自分の強い気持ちがないと続けていくことができません。人から強制されてもやる気はでないし、やったとしても身につきません。その点に気をつけて、どうしたら言わなくても勉強してくれるのか?を考えましょう。
「勉強しなさい!」と言うだけは実は一番手っ取り早くて簡単です。子どもにとってどんな勉強がいいのか?を調べたり、どうしたらやる気が継続するかな?と考えたり、今何の勉強が足りていないのか?を把握したりするのは、親にとって時間を使いますから。何も分かっていない人がただ「勉強しなさい!」と強制すれば反抗するのは当然です。
だからこそ「勉強しなさい!」を封じて、子どもの自己肯定感を育てるように親が変わっていきましょう。「勉強しなさい!」とどうしても言ってしまうならば、勉強に関してはプロに任せてしまって、親は勉強から離れてその他のサポートし、毎日1つ子どものいいところを見つけましょう。いいところを探しているといいところが目についてくるようになるはずです。
将来「勉強しなさいと言われたことがない!」と誇らしげに言える大人になるよう育てていきましょう。
では!最後まで読んでいただきありがとうございます。